いつも居るはずの所に全く姿が見えないので… (2013/4/27)
4月27日、またしても金曜日に夜更かしをして窓の外が明るくなってきた。三連休の初日だし、寝ると起きられないのでそのまま出漁する。ポイントは先週と同じ浅川の一番橋下からで、ポイントに着いてみると先週より水位が下がり、左岸のブロック帯の頭がのぞいている。[どうして水位が下がったのかな?]と下流を見ると[上田用水]の取り入れ土手の一部が崩れている。週半ばの雨による増水のためだろうと考えながら目の前のワンドを眺めると、こちらも水位は下がっているが透明度が良く、数尾のコイか浮いている。これは後で狙う事にして[東豊田用水]の水門前に行く。しかしこちらも水位が下がっていて、僅か2尾の姿が見えるだけ。それでも反応してくれるか様子を見ると、1尾が元気に反応した。急いでラインを引き出すし水門横の手すり越しにキャストすると直ぐにヒット。しかし後が続かないので水門前から本流へ。ここまでは先週と同じパターンだ。中州に回り込んでワンドに浮いていたコイを狙いに行ったが、気配を察知されたのか姿が見えなくなっている。ワンドを諦め中州の反対側の本流の様子を見るが、流れが速くて反応が無い。本流をすぐに切り上げて流れが左岸にぶつかるところの巻き返しの様子を見ると、対岸近くに頭が出た。流れの端にラインを載せて送り込むとすぐに反応してくれて2尾目。しかしそのポイントでの反応は消えてしまう。キョロキョロしていると、ワンドの中に頭を時々水面に出しながらクルージングしているのが居る。前方に少し距離をおいてフライを落とし回遊を待つと、そのまま進んでフライを見つけ、口を開けてくれて3尾目。次は元の巻き返しの先端部。2尾目と同じ様に送り込んでヒット。しかし反応は完全に消えてしまう。下流側を見るとブロック帯の前でポツポツ反応が出ているので、今回は下流に行って見る。ポイントがどのくらい浅くなってしまったのかも兼ねて様子を見ながら下流に下る。反応はブロック帯の前が多いので左岸に渡ろうとしたがブロック前は意外に深く渡れない。ブロック前の反応を諦めて下流に移動する。反応は崩れた用水の土手前に集中しているのでそこに向かって送り込み5尾目を取り込む。しかし残っている反応はそこよりもっと下流で、送り込むには手前の流れ出しが邪魔で流れていかない。浅くなっているので左岸に渡り斜面から用水土手の前に出る反応に向かってキャストして6尾目。しかし反応はそれでストップ。コイの姿は幾つも見えるが全てが底近くに居て水面には反応してくれない。粘っても難しそうなので、ここを切り上げて平山橋へ移動。途中前方に見える富士山を、道端にバイクを停めて撮影。平山橋に到着後、橋の下をくぐって上流側に行き、橋の下に向かって様子を見る。しかし風が強く吹き始め、一面に波立っていて反応が見えない。橋下のいつも波の小さな所の様子を見たが反応が出ないのですぐに切り上げて左の[東豊田用水]の水門前に行く。しかしここもコイの姿が見えない。先週はあんなに沢山集まっていたのに全く何も無い。[上のブロックの所には居るから]とすぐに移動。所が期待していたブロックの所にもコイの数が少ない。いつもなら手前から幾つも逃げ出してブロックの向こうに入り込むのにそれが無い。ブロックの向こう側には居るはずだが覗き込むと警戒されるので、居ると信じてインディケーターを付けてキャスト。しかし当たりが出ない。いつもならすぐに反応が出るのに全く出ない。[おかしいな〜。居るはずなんだけど]と少し自信がなくなりブロックの向こうを覗き込んでしまう。水中を眺めると動き回っているコイの姿が見えるはずなのにそれが見えない。周辺に居ないのだから居るはずなのに居ない。[一体何処に行ったのだろう]と考える。下流にも居ないと言う事は[上流に行ってるはずだ]と言う事で、確認に行く。用水路から少し離れて歩き、時々水路を覗き込むとポツポツコイの姿が見えてくる。そしてそのコイ達は岸辺に集まり水しぶきを上げている。[そう言うことか]と納得。コイは全て産卵のために上流に移動していたのだ。時々流れを覗き込みながらコイの居る一番上流に辿り着き、流れに降りる。そこから流れのコイを追い立てながら下流に向かう。水面反応するか様子を見ると、慌てて逃げ出す中に時折水しぶきを上げながら反応するのが居る。しかし反応はフライが流れていくよりも速く下流に行ってしまい追い着かない。結局下流のブロック帯のすぐ上流まで辿り着いたところでやっと1尾が反応してくれた。その後水面での反応は消えてしまい、ブロックの向こうにコイが戻って来たので沈めて1尾を追加したが2尾を途中で逃げられ1尾は合わせ切れ。それで反応はお終いになってしまったのでそのまま下流に移動。直ぐ下流の[旭が丘排水出口]と床固下右の細流でもヒットしながら外してしまう。その後も床固下流の浅場でヒットした3尾を全て途中で逃げられ連続7尾に逃げられてしまう。次は下流の広いプールで右岸と左岸のどちらを攻めるか悩みながらポイントを眺める。左岸の遠浅より流れが複雑な右岸に決めてポイントに向かう。右岸は川底の土炭層がむき出しになりそれが崩れて複雑に流れている。そしてその複雑な流れのあちこちに小さな巻き返しがありその中に居る。反応を見つけると流れからフライを送り込んでヒットし、それ程期待していなかった所で次々に釣り上げる。1つの巻き返しで1〜2尾釣り上げると次の巻き返しに狙いを定め、いつもなら数尾でお終いになるはずなのに今回は何処までも反応が続く。[そろそろ反応が無くなるはず]と思っていても何故か反応してくれる。水深は下流に行くほど浅くなり、膝下くらいしかないところでも、崩れた土炭層の裏側で反応が続き、ここで9尾連続ヒット。しかしその後4尾を連続バラシ。反応がなくなったので切り上げようと上流に戻る途中、床固下の浅瀬の上で終了。今回は30尾ヒットして取り込めたのは17尾。厳しかった。 |