遠くまでサーチしたいのに、5mと流れて行かない (2013/8/4)
8月4日、いつもなら二子に直行するのだが、二子が厳しいので登戸で少し数を稼いでから二子に行くことにする。いつもの様に堰堤下流の右岸自然石の護岸前で様子を見るが、期待した反応が全然出ない。いつもなら岸沿いに幾つも頭が現れるのに、それが全く出ないのだ。しかし[ここはじっくり待っていれば必ず出てくる]と信じて待つ事にする。反応が無いからと下流に下れば、下流で[これから反応しようと準備しているコイ]を脅すことになると信じてひたすら待つ。待つ事30分。やっと下流に反応が一つ出た。反応は右岸前の緩い流れをゆっくり上流に向かって来る引き波が出る。岸沿いに流しているフライと、回遊してくるコイとの筋を合わせてやって来るのを待つ。引き波がやっとフライの前に来たと思った瞬間、水面に頭と口が現れフライが消える。流芯は流れが速くなかなか手元に寄せられなかったが何とか上流側から右岸沿いに誘導してネットイン。狭い護岸の石の上で記録撮影をしてこの日の1尾目。このポイントでコイが反応してくれる距離は約100m。下って行けば直ぐに通過してしまうので、立ち位置を変えず出て来るのをひたすら待つ。しかし出てこない。200m程下流に下れば浅場があり、対岸に渡れて、同じ流れを反対側から攻められるが、そこまで行って回り込む気力がないので、ひたすら同じ位置で反応を待つ。しかし2尾目の反応は現れず、ここを諦める。そのまま二子に向かうか、少し下流の新しいポイントの様子を見るか悩み、下流の様子を見る事にする。歩くとかなり距離があるので、バイクで移動し東名高速上で数年前のマルタポイントに行く。右岸から左岸に向かう流れの巻き返しの様子を見ると、流れの端の筋で反応が出た。筋を合わせて送り込むと予想通りの位置で飛びついて来て2尾目。しかし下流にはアユ師が数人立ち込んでいて、それ以上下流に行けないのでここを切り上げて二子に向かい、いつもの平瀬川との合流点。最初に歩道橋の上から下の様子を見ると、喰い気のありそうなのが1尾だけ見えた。[なんだ、1尾か]とちょっと気落としたが、歩道橋の上流側から流れに入り、橋の直下から橋桁横を攻める。時折平瀬川からの流れの巻き返しの中で反応が出るので、辛抱強く反応を待つ。待つ事40分で、やっと反応が出た。と言うか、よそ見をしているときフライの横に頭が出たのに運良く気付いた。合わせのタイミングも何も考えず反射的に腕が動きロッドが立つ。瞬間的に[合わないだろうな]と思ったが手元にはコイの重量感が伝わりヒット。ラッキーとしか言えないヒットで3尾目。しかし後が続かない。反応は単発的に時々出るが、そこにフライを落としても何も起こらない。結局1時間以上粘って1尾で移動。次は新二子橋上。いつもの様に橋桁の上流から橋桁左側の様子を見る。橋桁横の水面には幾度もコイの頭や胴体が現れ幾つも居付いているのは分かるが、それが水面に反応している気配が見極められない。水面に反応するかどうかサーチしてみたが、サーチが途中で消えてしまう。原因は目の前に集まっているオイカワで流したパンを一斉に喰い付き数メートル流れたときにはきれいになくなってしまい、それ以上下流に流れて行かない。群れを避けようと向かい風の中できるだけ遠くに投げてみるがそこにも群れが居て瞬殺でサーチが消える。橋桁横に現れるコイに喰い気があるかどうか分からないままポイントにフライを送り込む。空が映り込む水面にフライの位置も判りにくく、橋桁にぶつかる流れが複雑にカーブしている中を送り込んだフライに反応らしいのが出たので、慌ててロッドを立てたが、途中のラインが大きくカーブしていて合わせのタイミングが遅れてしまう。それでも何とかフッキングはしたが、掛かり位置が良くなかったのか直ぐに外れて逃げられてしまう。取りあえず反応が出たので同じ筋に送り込み、途中のラインをコントロールする。見難いフライをしっかり探して追い掛けていると、同じ位置で再び反応が出た。今度はタイミングはバッチリでしっかりフッキングしたと思ったが、合わせとほぼ同時に外れてしまう。2尾連続で逃げられてからはフライに反応が出ない。橋桁周りを避けて別の筋を探ろうとしたが、サーチが流れて行かず反応を探せない。立ち位置を変えてみると少しは流れて行く筋はあったが、直ぐにオイカワが洗われてつつき始め消えてしまう。何とかオイカワの居ない筋が見つかりサーチが下流に流れていったが、流れた先での反応が出ない。結局、2時間粘って2尾に逃げられただけ。中州の左側の流れの様子を、見に行きたかったが移動するとバイクから遠くなり戻って来る時間が惜しいので、二子橋下へ一気に移動。橋桁周りから下流の様子を見ると、流芯に元気な反応が出たが反応は1回キリで後が続かない。そのまま下流に下りながら途中の様子を見るが反応が出ない。右岸をいないなプールまで下り、プールへの流れ込みを期待して覗き込むと、流れ込みの流れ自体が細く反応ナシ。そこから下流を諦め二子橋下に戻り、あの元気な反応を探したが何処にも居ない。陽が西に傾きの頃時間は30分程度。[もう諦めて切り上げようか…]等と考えながら、取りあえず兵庫島向かいの川崎側から流れの合流点に行って見る。合流点から二子橋上に広がる広い流れの様子を見るが反応が出ない。合流点に行き、夕陽を撮影した後、合流点の巻き返しの様子を見る。反応が出たわけではないが、オイカワに悩まされることなくサーチが流れて行くので、それを追い掛けながら反応を待つ。[今日はもうダメだ。3尾しか釣れない]と落ち込んでいるとき、目の前に反応が出た。[ワッ、居た]と半分驚き混じりで喜び、すぐに反応の上流にキャスト。手前が巻き返しでほとんど流れがないので、フライがドラッグ無しで流れるかどうか心配だったが、ドラッグが掛かる前に口が現れ吸い込んだ。終了直前の4尾目、寂しい長靴の中の嬉しい1尾。しかし本当に厳しかった。 |