やっと反応を見つけたのは、金網の水路の奥 (2013/9/1)
9月1日、8月頭に3人目を出産した娘が産後の休養に孫と一緒に泊まり込んでいるので、クーラーのある部屋はいつも涼しいが、自分の作業部屋は自然換気なのでこの夏は猛烈に暑い。暑い部屋と涼しい部屋を往復していると体調が崩れてしまうのかそれとも歳のせいか、今年の夏は特に厳しく感じてしまう。朝起きて青空を眺めると出掛ける気力が一気に萎えてしまうが、それでも「行かなきゃ」と気力を振り絞って出漁の準備を始める。遠くまで出掛けると帰り道がつらいので近場を選び、安定して釣れそうな登戸から始める。いつもの堰の下に到着し、タックルの準備をしながら流れの様子を見る。しかし出て来るはずの反応が出ない。下流を見ると、右岸に網を持った親子連れがあちこち歩き回っている。[やばいな〜。あそこに人が居ると下流から廻って来ないぞ〜]と反応心配になる。直ぐ下流を眺めていると、少し離れた石の蔭でコイの反応らしい波紋が出た。[あっ、居た]と喜び、上流にフライを落として回遊を待つ。いつもなら時折水面に反応しながら上流に向かって来るのにその気配がない。[おかしいな、潜ったかな?]と思った瞬間、フライの横に頭が現れた。[来た〜]と合わせのタイミングを計っていると、水面に現れた頭はフライに向かって直進し、口が開くかな?と思ったが、鼻先でフライをつつき、そのまま通過してしまう。[エッ?、見切りか〜]とガッカリ。家族連れの上流からサーチして、その下流に出るかもしれない反応を探していると、下流に別の人影が現れた。竿らしいのをもっているから釣り人。[あ〜、あそこにも…]で、右岸は全く気配が無くなってしまう。渡渉出来るところはかなり下流なので、上流で渡渉出来るところを探してみたが、水深の割に流れが速く、おまけに川底が不規則なため渡り掛けたが諦めて下流に移動し渡渉。中州を上流に戻って同じ流れを中州側から様子を見たが、全く反応ナシ。[ここがダメならどうしよう。二子に行くには早すぎるし]と言う事で、最近様子を見ていなかった、自然石護岸の終点に途中をパスして土手上を移動。終点から下流に向かって様子を見ていると、足元をコイが通過して行く。[沈んでるから…]とそれを見送り、下流を探ると1尾の反応が出た。しかし反応は途切れ途切れで連続しないし、上下への移動が速い。ポイントが絞りきれないまま流れに載せてフライを送り込む。いつ出てくるか分からないところを流していると、突然フライの直ぐ下流に頭が出た。[居た〜]と喜んでフライの位置を確認し廻ってくるのを待つと、正面から飛びついて来た。2時間で2尾目の反応を何とかゲット。しかし後が続かない。[何処に居るんだろう]と先程沈んだ奴が通過して行った目の前を眺めていると、水中で銀色の魚体が反転した。[エッ?何?]と周辺を眺めると、幾度もキラメキが起きる。見ると水中に沈んでいる石の頭が微かに見え、その石の両側でアユが反転しながら餌を捕っている。20cm位のサイズが幾つも繰り返し反転しているのを見て[アユだ〜]と興奮する。と言うのは、8月に友人からアユ釣りを誘われ、生まれて初めてアユのコロガシ釣りを経験したばかり。専用竿も釣れたアユを生かしておく道具も無いけれど「渓流竿で大丈夫」と言う事で挑戦した。数尾の小物と20cmを1尾釣り上げて喜び、食べてもうまかったので満足していたし、その後2度ほど単独でポイントを探していたところなので、水中の姿に[こんな緩い流れにも居るんだ]と驚いた。教えてもらったポイントと様子が違い、水深のあるトロ場で[コロガシで獲れるのかな〜]とコイ釣りの途中で考えてしまう。[どうすれば…]などと考えながらも、目はコイの反応を探す。時間は3時過ぎ。取りあえず二子方面に移動を開始しながら、道路沿いに河原への降り口を探す。東名高速を過ぎたところで宇奈根の[河川敷駐車場]の表示があったのでそこから河原に降りると「バイクは無料だし水辺まで行っていいよ」と係員に言われ一気に水際へ。バイクを停めて流れを見ると、岸辺に下水の出口がある。その前に集まっているかもしれないと期待して様子を見たがコイの反応は全く無い。下流の瀬にアユ師の姿が少し見えたので[あそこもアユのポイントか]と確認して再び移動し、そのまま平瀬川の合流へ。歩道橋の上から下を見るがコイの姿は無い。そこをパスして新二子橋の上流側へ。流れは少し風が強くなり一面に波立っている。しかも流れは例のオイカワの群れで、サーチが効かない。橋桁の根元にはコイの姿が見え留蛾、水面に全く興味を示さない。しばらく頑張って見たが反応が出ないので中州を渡って東京側へ。新二子橋の上流と下流の兵庫島向かいの合流点にアユ師の姿が見えたので、移動を諦めバイクに戻る。二子橋下流のBBQ広場の前を期待したが、時間的にまだ人が帰っていないのでそのまま下流へ。第三京浜上流の、教えてもらったアユポイントの見えるところから流れの様子を見る。ここには右岸に崩れた護岸がありその巻き返しが期待できたが、そこには小物釣りが二人。流れの様子を見る事も出来ず、少し下流から河原に降りようと移動。そこには右岸からの下水路があり、上に金網が被さっている。その水路にコイが入り込んで居るのを知っているから、金網の上から様子を見ると、期待通り反応がある。排水路の横から水際に降りて、水路の出口から水路の奥にキャストしようとしたが、出口は水深が1m以上あり正面には立ちこめない。取りあえず少し離れた所から出口の金網の下にフライを落とすと元気な反応があり直ぐにヒット。しかし以前からフライボックスの中に入っていたフライなのでブレイク。新しいのに交換して金網下を狙い2尾連続ヒット。少し奥を狙いたかったので出口すぐ横から左手でキャスト。直ぐに次がヒットでこの日の4尾目。薄暗くなりかけたとき、次がヒットしたが後少しのところで外れてしまい、日没終了。コイの反応が見つけられず、厳しい一日だった。 |