草の下に潜り込まれ、諦めていたら付いていた (2013/9/21)
9月21日、所用があったり台風が来たりで2週間ぶりの出漁。多摩川本流は台風の増水が残っているので浅川へ。いつもの平山橋に到着して流れを見ると、見た目にはほとんど平水状態。河原の草はほとんど倒れているので草をかき分けながら進むと流れにはアユ師が二人入っている。一人は上流の瀬にいるがもう一人は橋のすぐ上のいつも狙うポイントに立ち込んでいる。アユ師の上流に行き流れを覗き込むと透明度は申し分ないが、水位が少し高く流れはコイが回遊するには少し速い。回遊していれば対岸ギリギリだと判断して様子を見たが全く反応が無い。しばらくそのまま反応を探していると後から「何を狙ってる?」と声が掛かる。「コイです」と答えると「あちこちにいっぱいいるよ」の答え。最近アユ釣りを始めたから「どうです、今日は」と聞くと「最初は良かったけどダメだね」[大きいのいます?」「みんな小さいよ」と教えてくれる。アユ師が下流に進むのに合わせて下り、橋の下に来たところで左岸に上がり左の用水路に行く。橋の下から覗き込むと、いつもほど数は居ないが水面に反応しそうなのが幾つか回遊している。急いでラインを引き出し取りあえず目に前の流れにフライを落とすと、直ぐに下流から回って来て反応した。しかし合わせ損なう。直ぐに次を狙って対岸ギリギリにキャストすると一度横を通り過ぎたのが反転して飛びついて来た。周囲にいたコイは急いで上流に向かって引き波を立てながら移動していく。[いつものことだから]と安心して取り込みに入ったところで外れてしまう。[あ〜、やっちゃった]とガックリ。ここでの1尾は計算済みだったので悔しい。それでも気を取り直して上流のブロック帯に向かう。用水路の護岸の上から眺めるとブロック帯の手前に幾つか浮いているが、下流からキャストしてもコイの上にラインが落ちで驚かすことになるのでそのまま様子を見ているとコイが静にブロック帯の中に消えて行き周囲には何も居なくなる。いつものブロック帯は台風の増水のためか、対岸のキクイモが流れに倒れかかりそれに流れて来た草が絡んでいつも狙うポイントの入口を半分塞いでいる。邪魔だったので取り除きたかったがコイを脅すことになりそうなのでそのままでキャストを開始。回遊はポツポツ在るがポイントの奥がメインで、一番落としやすい手前には廻って来ない。オーバーヘッドで奥に入れようとすると上空のシイの木に引っ掛かるので、サイドキャストで振るが左右の位置が正確ではないので狙いの場所に落ちてくれない。それでも回遊の度にキャストを繰り返しやっとヒット。しかし直ぐに外れてしまう。反応はストップするが少し待つと復活するので辛抱強く回遊を待ちやっと1尾目をゲット。30分待って2尾目を取り込んだ後のヒットはブレイクで取り逃がす。反応は前回ほどではないがポツポツ出るので同じポイントで待っていると、やっと次がヒット。しかし元気に逃げ回り、上流の草の下に入り込み草に絡んだのか動きが無くなってしまう。[あ〜、絡んじゃった]でブロックギリギリまで進んで草の先端を掴み引っぱって見たが根元がしっかりしていて抜けそうにない。そのまま上流に引っぱり何とかポイントの入口からずらす。ロッドを立てて引っぱったが外れそうにないのでラインを持って外すと先にコイが付いたままだった。[あっ、外れてなかった]と喜んで取り込む。回遊はしばらく止まり30分後に次をゲット。その次も22分後でペースが上がらない。その上次の2尾をブレイクで取り逃がしてしまう。目の前のポイントへの回遊が無くなったので移動しようかな?と下流に向かったとき、前回のポイントを思い出して様子を見る。反応はすぐに出て1尾を追加。しかしそれで反応がストップしたので本流へ移動。水位が上がっているので床固右の細流に新顔が入っているだろうと期待して様子を見に行く。しかしいつもより流れが速く水面が波立ち反応が見難い。そんな中、流れ込みのすぐ横の巻き返しに頭が出た。そのポイントにフライを落とすと直ぐに頭を出したが、直前で見切って潜ってしまう。その後2回も同じ見切りでヒットせず。ここを諦めて床固直下に移動。右からの流れ込みから様子を見ると、速い流れの巻き返しの中に頭が出た。流れ込みからフライを流しても巻き返しに中に入って行かないので下流側に回り込む。反応は巻き返しの中央の緩い流れに幾つか現れている。巻き返しの手前の流れの影響を気にしながら中央を狙ってキャスト。しかし全面に波立っていて見難い。そんな中で元気に飛びついて来るのが見え、大きく合わせるとヒット。やっと7尾目。数尾の反応が見えたが後は沈黙。そのまま下流に下り、次の段差の右端の様子を見るが流れが速く巻き返しの中には居ない。その下流も流れが速く反応が無い。いつもは浅く回遊の見られないところがちょうどいい感じの深さになっているので、左からの流れ込みの先を狙って様子を見たが、居そうなのに居ない。下流のプールを見ると、流れ込みから全体に波立ち反応の出そうな緩い流れが見当たらない。それでもひょっとしたら岸近くに居るかもしれないと下流に向かう。いつも狙うところは流れが速いのでパスして下流まで行って見たが反応無し。そこから下流のブロック帯に行くには時間的に厳しいので上流に戻り床固右の細流を覗くことにする。しかし日没までそれ程時間があるのは思えないので急ぎ足で上流へ。取りあえず床固下の巻き返しを覗いてみたが反応無し。直ぐに切り上げて右の細流へ。巻き返しに近付き過ぎないように少し遠目から様子を見ると流れ込みからの筋の横に微かに反応らしき波紋が広がった。[多分コイだろう]と判断してその上流から送り込んでみる。しばらく何も反応がなかったが、小さな波紋がフライに出たので慌ててロッドを立てるとヒット。確信のない反応で何とか8尾目をゲットできたのは嬉しい。時間は6時ちょうどで薄暗くなり始め、日没が早くなっているのを痛感した。 |