13年ぶりに大栗川の合流点に行ってみたが… (2013/11/23)
11月23日、またしても出掛けるのが遅くなり取りあえず浅川へ向かいながら途中のポイントを考える。川崎街道が稲城の山を越えたところの坂の下で[大栗川]の[向ノ岡大橋]を渡りながら[ここは暫く行ってなかったから様子を見ようか]と[新大栗橋]の交差点を右折。多摩川沿いに右岸を下流に走り、多摩市の交通公園手前にバイクを停めて大栗川へ。公園の裏には親子連れの釣り人が幾人も糸を垂らしているので、ポイントの上流側を眺めてみるが、コイの姿はほとんど見られない。よく探すと1尾だけが底近くに見えたが、その1尾だけ。[ここは釣り人が多いから仕方ないか]と諦め上流へ向かう。しかし岸辺は垂直のコンクリート護岸で降り場所がない。しばらく進むと例によって鉄筋のハシゴが壁に作られていた。今までの物に比べて幅が狭いが降りるには問題ない。ハシゴを下りて枯草を踏み分け流れに向かう。しかし目の前の流れはちょうど溜まりからの流れ出しなので溜まりに居るだろうコイを脅さないように流れから離れ、枯草のかき分けて上流の流れ込みへ向かう。流れ込みから下流の様子を見るが反応が出ない。[おかしいな〜、居ないはずはないんだけど]としばらく眺めていると右岸の山陰の下で微かな反応が出た。[居た居た]と喜んでその反応に向かってフライを流してみるが、フライが到着したときには沈黙。何処に居るのか探していると、遙か下流で別のコイが左右にクルージングしているのが見える。目の前のポイントも時折反応が出るが、期待した筋を移動してくれない。そればかりか、一度ラインの流れたところには戻って来ない。目の前の反応が無くなったので下流に向かって流れを下りながら、先に見えた反応を追い掛ける。しかしこれも途中までは見えていたが、狙える距離にくると消えてしまう。もっと上流に行ってもそれ程変化があるとも思えないので、そのまま下流に下る。親子連れの前は対岸を通り、多摩川本流が見えるところまで一気に通過。大栗川は多摩川と並行するように右に曲がり、中州を挟んで下流に伸びている。遠目によさそうなポイントが見えたので[あそこから始めよう]と思ったとき、数人の若者が網を持ってそちらに向かうのに出会う。[あ〜、ダメか]と言う事でそのまま中州を横切り多摩川本流へ。しかし本流は川幅が広く全体に浅く流れが速い。しかも上流で工事をやっているのか流芯近くは濁っていて底が見えない。深さ的には渡渉出来そうだが、底が見えないと心配なので、渡渉を諦め下流の様子を見る。しかし反応が出ない。[多分居ると思うけど…]と目星を付けたポイントも沈黙。どこまで行っても緩い流れになりそうにないので、若者の入ったポイントの下側に向かう。流れに出て見ると若者達は帰った後で、人影はない。先に狙っていたポイントの様子を覗くと、流れは意外に浅くコイが入り込む流れではなかった。遠目に見たポイントが期待はずれだったのに納得しながら下流に向かう。水量はそれ程多くないので流れは浅い。その浅い流れがどこまで続くのか不安になりながら下流に向かう。本流との間の中州は少し高くなっていて、今更本流に向かう事もできないのでそのまま下っていると、右岸から大きな倒木が流れに倒れかかっているところに出た。倒木の横まで行って眺めていると、枝の下で反応が出ている。しかしその反応の上流にも枝が覆い被さっているのでキャスト出来ない。[これは上流から送り込むしかない]と判断して少し上流に戻り、流れ込みから流れに載せて送り込む。倒木の手前でも幾つか反応が出たが合わせきれず、下流の枝の下に狙いを絞る。遠すぎると時間が掛かるので少し下流に下り30ヤード付近から流す。倒木に絡みついたゴミギリギリに送り込み、枝の下からやっと1尾目を釣り上げることができた。取り込みに倒木近くまで進んだこともあって反応は一番下流の枝の下だけになってしまう。しかしそこに送り込むには流れに入らなくてはいけないが、深そうだし近過ぎてコイを脅しそうなのでここを諦め下流に移動。次のポイントも右岸沿いに少し深くなっていて、その岸際で反応が出る。近場に居たのはキャストと同時に消えてしまったが、下流に元気な反応が出た。流れを左右に移動しながら水面に頭を出している。少し下流に下って一気にラインを送り出す。久しぶりに40ヤード以上ラインを出してゲット。記録撮影中にもう1尾反応していたけれどそちらはリリースと同時に消えてしまう。次のポイントを探して下流に移動。浅場の対岸の見つけた反応には空振りで取り逃がす。流れが左にカーブしているところを右岸に渡りながら、次のポイントを探すと、カーブからの浅い瀬の向こう側でポツポツ反応が出る。ポイントの先は本流との合流点らしく水面が波立っているのが見える。最後のポイントで反応が出たことを喜びながら、それに向かってフライを流す。しかしここも先ほどのポイントと同じで、一度ラインの流れたところは反応が消えてしまう。出て来る反応に向かってラインを送り出し、結局40ヤード以上先でやっとヒット。これが意外に引きが強くなかなか寄って来ない。やっと近くの浅場に来たが、ラインの反対側を向いているのでなかなか誘導できない。少し違和感を感じながらやっと手元まで寄せたところで、胸鰭根元へのスレ掛かりと判る。[それで誘導できなかったのか]と原因が判り納得。しかし日没が近付き、戻りの時間を考えたところで下流を切り上げる。一気に交通公園まで戻ったが、暗くなるまでにもう少し時間がありそうなので、最初に親子連れの居たポイントを覗いてみる。目の前にサーチして一服していると2箇所で反応が出た。目の前5m程のところとその下流5mほどのところ。少しラインを引き出して目の前の反応にキャスト。待ち時間はほんの僅かですぐに反応が出て4尾目。新しいポイントを見つけ出したかったが、大栗川は意外に反応の少ないところと判明。13年前がどうだったか覚えていなかったのがちょっと悔しい。 |