マルタが今年もやって来た!
(2014/3/16)
3月16日、「マルタが釣れたよ」というメールが藤澤さんから届いていたので[今日はコイとマルタ]と二子に出漁。最初からマルタに行くと釣れなかった時そのまま粘ってしまうので[取りあえずコイを釣ってから]と兵庫橋上のポイントに行く。お気に入りの[虎の門]は先週、倒竹の間のすき間を整理して広くしておいたから[虎の穴]が復活した気分。で、今日の狙いはその復活した[虎の穴]だ。手前の浅場を泳ぎ回っているのや、奥から出て来るのがちょうど交差点のようにすれ違っているポイント。狭い倒竹の間を狙ってフライを落とす。移動するコイの進路を予測して、奥だったり手前だったり落とし分けながら反応を待つ。開始からほんの僅かな時間で1尾目がヒット。上下の倒竹の中に入り込まれないように最初は一気に手前に引き出し、それから取り込み体勢に入る。コイはいつもと同じ様に逃げ回るがいつもと少し違うことがある。周辺に居たコイが掛かって逃げ回るコイの後ろを追い掛けはじめるのだ。いわゆる産卵期の[追いゴイ]なのだ。少し柄の長いネットがあれば2尾を同時に掬い上げられるのではないかというところまで付いてくる。ネットを差し出す直前に全て逃げていくが、掛けた1尾はネットイン。これをリリース後同じポイントに戻ると、ヒットの前と同じようにあちこちから回遊してくる。それを狙って20分後に次がヒット。その次は12分後。これは口の痛んでいる奴で、それまでも幾度もフライに喰い付いていたがフッキングしなかった奴。これをリリースしてから20分後に4尾目がヒット。下流側の倒竹前で奥から喰い付いてきた奴で75cmの大物。開始から1時間で4尾の釣果はここではめずらしい。反応が少なくなり始めた時、入口の倒竹にフライを引っ掛けてしまう。反応も少なくなったからフライを外しに行く。それで途切れると思っていた回遊は、それ以後もポツポツ続いたが、反応はしない。マルタに行こうかと考えながら少し下流の様子を見ると、直ぐ下流の倒竹の裏側に集まっている。[反応するかな?]とサーチしてみると反応した。倒竹の上流側にいる奴を狙ってキャストしこれをヒット。リリース後下流側にいた奴を狙って直ぐにヒット。その間わずか6分。連続ヒットは本当に気分がいい。しかし反応はここまで。最下流部でもコイの姿は見えたが反応してくれないので、岸辺に上がり本流へ向かう。藤澤さんから連絡のあった[本流の世田ヶ谷川の流れ]を覗いてみたが流れが速くフライが浮いてしまうし、マルタのそれらしい動きも見つからない。[やはり向こう側の流れか]と言う事で中州に渡ることにして、渡渉ポイントの上流に向かう。上流の土手を下り右に行けば渡渉ポイントだが[ここに来たからには]と左の左岸へのぶつかりのワンドの様子を見に行く。しかし回遊しているコイの姿は見えなかったので、上流から中州に渡る。そしてマルタポイントに行く前にもう一カ所コイのポイントを覗く。それは新二子橋の橋の下。最近余り釣果のないところだが、取りあえず覗いてみると、橋桁のすぐ左側で反応が出た。橋桁の右に流れて行く流れと、左に行く流れの微妙な境目で、流したのは右に行く筋だったのが判り慌てて筋を調整する。フライが橋桁横から後半の掛かったところで水面が僅かに揺れた。慌ててロッドを立てるとヒット。そのまま中州側に誘導してネットイン。リリース後もう一度橋桁の横に戻る時、東京側の岸辺を歩くフライマンに気付く。[誰かな?、あそこを歩いていると言うことは中州に渡ってくるだろう]と予想しながら橋桁横に。しばらくキャストを続けたが反応が無い。その時岸辺を歩くフライマンに気付く。見ると尾崎君。お辞儀をして挨拶してくれたので手を振って答える。彼はそのまま下流のマルタポイントに向かう。こちらもコイの反応が無いので追いかける様にマルタポイントへ。「マルタ居る?」と聞くと「まだ判りませんが、あそこのルアーマンは釣れてます」と対岸を指差す。そこにはロッドを曲げているルアーマンがいたがすぐに外れてしまう。コイのフライを外しマルタの仕掛けに切り替えてキャスト開始。1年ぶりのマルタだがすぐに当たりがありヒット。水中に見えたマルタの姿勢からスレ掛かりと判った瞬間に外れてしまう。[あっ〜、やった〜]とすぐに同じポイントに落とすと直後にヒット。今度は途中で外れることなくて元まで寄せられたが、これもスレ掛かり。尾鰭の筋に刺さっていたので外れなかった。その後、口周りにフッキングしたのを2尾釣り上げる。ポイントの最上流の流れ出しから、下流の本流との合流点まで探ってみたが、まだ数は少ない。最盛期には川底が黒くなるほど集まるり、辺り一面で水しぶきが上がるから、シーズンはこれからだ。とにかく今年最初のマルタをゲットできたので納得し、マルタを切り上げて上流の流れ出しを回り込んで対岸に渡り、下流に向かう。ちょうどそこには先ほどとは別のルアーマンが居て、順調にヒットしていたので話を聞き、当たりルアーを見せてもらうと、それはルアーではなく赤いワーム。[そうかワームでも釣れるんだ]と新情報を取得。フライへの対応を考えながら本流へ。マルタポイント下の本流では、コイの反応より、コイの反応と間違えるマルタのロールの方が頻繁に出る。それを横目に二子橋下へ。橋桁下流に反応を見つけるが、岸際の遅い流れは巻き返しがあり、キャストしたフライは手前に戻って来てコイには届かない。岸辺を回り込んで横からキャストすると、距離が近過ぎて気付かれてしまう。反応は幾つかあったがヒットすることなく辺りは薄暗くなり始める。暗くなると渡渉が危険なので、急いで斜め下流に一気に渡渉し、左岸二子橋の橋桁下から下流の様子を見たが、反応は全く出ない。それでもコイ7尾にマルタ3尾は満足のいく釣果。帰ったら前日夕方から始めている燻しの最終確認。まだ燃えているはずだからそれが燃え切ったところで終了だ。F1の燻製、どうなんだろう(笑) |