兵庫上橋にもマルタが入り込んでいた
(2014/3/23)
3月23日、マルタシーズンが開幕しているが、それより15,000尾に向かって頑張りたいので取りあえずコイメインで二子に出漁。いつもの兵庫橋上に着きタックルの準備をしながら流れを見るが先週に比べて浅場を回遊しているコイの姿が全く見えない。ちょっと不安になったが取りあえず水温を計りながら[虎の穴]の前に行く。穴の奥を覗き込ん見るが、薄暗い穴の奥にもコイの姿は見えない。[何でだ?。どこに居るんだ]と周辺を探すが見つからない。倒竹の上流側に行き対岸近くを見ると、岸近くに黒い影を数尾見つけるが、底近くに沈んで動き回り水面に反応する気配がない。横に見える[虎の穴]からの出口からも何も出て来ない。ポツポツ見える黒い影が水面に反応しそうかどうか様子を見ている時、目の前を下流から黒い影が横切っていく。[どうせ底近くを移動しているから喰い気はないだろう]と考えながらその姿を見ると、それはコイではなくスリムな魚体のあの見慣れた奴。そう、マルタだ。腹の下に見える胸鰭、腹鰭、尻鰭の内、腹鰭だけが明るく、体の横には黒とオレンジの線が見える。その移動先を追い掛けると同じ姿が幾つも見える。流れの透明度がいいからその動きがハッキリ見え、数尾が列をなして泳ぎ回っている。急いでデジカメを取り出しマルタに向かってシャッターを押し、ちゃんと写っているかどうか確認するが水面反射のため水中の姿がよく見えない。しかも波があり水中の映像が変形しているのでもっと見難い。自作の偏光フィルターを取り付けながら[ここは動画だ]とモードを切り替えシャッターを押す。しかし液晶画面は背中からの日差しで見難い。左手で日差し遮りマルタの姿を確認する。今までここでマルタの姿を見ることはなかったので驚きだ。先週は居なかったから、20日の雨の増水で下流から入り込んだのだろう。[マルタが泳ぎ回っているからコイが落ち着かないのだろうか?]などと考えながら様子を見ていると、時折マルタの後を付いて泳ぐコイも見られる。マルタ用のフライを新しく作ってみたのでそれのテストをやってみる。インディケーターを付けて棚をとりマルタの泳いでいるところに落として見るが、全く反応してくれない。流れが穏やかだから見切っているのか、喰い気が無いのか判らないが、空振りに終わってしまう。コイの反応を探して下流に行きたかったが、餌釣りが居るので下流はナシ。仕方なく上流の流れ込みに行ってみると、対岸の窪みの奥に黒い影が集まっている。[わ〜、集まってる]と喜んで再びインディケーターを取り付け、立ち位置に入ろうとした時、手前のブロックの裏側にも黒い影がうごめいているのを見つける。眺めていると下流からブロックの周辺の狭い範囲を回遊している。[まず、こいつからだ]とブロック裏にフライを落とす。しかしラインが流れで引っ張られ直ぐにインディケーターが動き出してしまう。ラインを横のブロックの上に落とし、ドラッグの掛かりを押さえる。透明度がいいのでインディケーターの動きが判りにくいので水中のフライを眺める。しかしコイはフライの横を何も無かったように通過して行く。[ダメか?いいや、どれかが喰うはずだ]としつこく反応を待っていると、下流から大きく口を開けて一気に飛びついて来た。軽くロッドを立てるとヒット。岸辺に誘導してやっと1尾目。コイは相変わらず同じ場所を回遊しているので同じポイントに落として30分後に2尾目。目の前の回遊がなくなったので最初に見つけたところに落とそうとそちらを眺めると、もうコイの姿は見えなかった。上流に姿が無くなったので、下流に戻るが[虎の穴]周辺はマルタだけ。そのまま橋のすぐ上のポイントに行きフライを流しながら様子を見ていると、一気に向こう合わせでヒット。胸鰭へのスレ掛かりだったが何とか3尾目。取り込んだ時、後から声がかかり尾崎君が来ていた。暫く話をした後、尾崎君は「本流へ行きます」と言って別れる。目の前の回遊がなくなったのでもう一度上流の流れ込みに行ってみるがコイの姿は見えない。二子橋下流のポイントに行くかそのまま本流に行くか考え、兵庫島を横切り本流へ移動。新二子橋横から見える流れは少し速く、マルタの反応は見られない。そのまま上流に向かい、川崎側からの流れがぶつかる所の横のワンドを土手上から覗き込むと、姿は見えなかったが波紋が1つ広がった。コイかマルタかは判らないが取りあえず様子を見に行く。ワンドの上流側から流れの様子を見ていると、緩い流れの中にコイの頭が出た。居ることが判ったから反応してくれるまでしつこく粘る。反応は対岸ギリギリに移動したので、そこに向けてフライを送り込み、しつこく粘ってみたが、反応は1尾だけだったようでいつの間にか消えてしまう。ここを諦め中州に渡る。マルタの様子を見に行く前に途中の川崎側の流れの様子を見る。浅い流れを上流から下り、流れに立っている橋桁周りを調べると、元気な反応がすぐに現れた。橋桁横を通過する筋にラインを落として送り込むが、フライは狙いの筋に流れて行かず、橋桁横に回り込んでしまう。思っていたよりも右に行く流れが強いことを確認して、筋を少し左に変える。流れに載って下流に行っているはずのフライの位置が判りにくく[どこだ?フライは]と悩んでいる時、右を向いた大きな口がゆっくり水面に現れた。口の位置がフライかどうかと悩むよりも、口の動きのタイミングに合わせてロッドを立てるとヒット。右岸の方が距離的には近いけれど、斜面を登らなくてはいけないので左岸側に移動。岸際の緩い流れに誘導してしてネットイン。中州で記録撮影の後、同じポイントに戻り反応を探す。途切れ途切れに出る反応に向かってフライを送り込み20分後に5尾目をゲット。中州にルアーマンが数人居たがマルタは釣れないようであち事移動していたので、マルタを諦め日没まで橋桁周りでコイを狙う。しかし追加することなく日没終了。上流に沈む夕陽がきれいだった。 |