兵庫橋上で3年ぶりの[つ抜け]を記録
(2014/4/27)
4月27日、前日の14尾の釣果に気分良く二子へ。取りあえず1尾でも釣れたら二日間で15尾になり目標まで残り50尾になるのでそれ程焦りはない。いくら二子が厳しいと言っても1尾なら何とかなる数字だから。そんな事を考えながらいつのも兵庫橋上の流れに入る。最初の狙いは前回倒竹を少し整理して奥を狙いやすくした[虎の穴]前で、期待通りポッカリ穴が開いているのを確認する。それと同時に周囲を眺めると直ぐ下流の上空に薄紫色のフジの花が咲いている。葉が茂っているときはフジとは気付かなかった。流れは平水で透明度もいつも通りだが、風が下流から吹いている。目の前の流れに黒い影がうろついていたので、様子を見るとコイではなくマルタで[まだ居るんだ]と考えながらポイントを覗き込む。狭い倒竹の間には上下流から時々コイが廻ってくる。回遊が確認できたので、穴の中にキャスト。しかし通過するコイはフライに反応しない。そればかりは、数尾が一緒になって目の前を通過して行き、時折下流の倒竹の中で産卵行動の水しぶきが上がる。しかも下流からの風が時折強くなり、キャストは風の弱まった時を狙うようにする。そんな中、元気に水面に反応する1尾が現れフライに喰い付いてくれた。開始早々に1尾を釣り上げ、反応も適度に出るので気分が落ち着く。しかし次のヒットはフッキング直後に奥の倒竹に向かって走るので少し強めに止めようとして外れてしまう。そしてその次も同様に走り外れてしまう。ヒットはするのに取り込めないのは悔しい。しかも外れた直後から回遊が途切れてしまう。期待していたポイントで反応が無くなるのは厳しい物で、どうしようか悩んでしまう。取りあえず上流側の崩れ護岸前に行って[虎の穴]から出て来るのを待つ事にする。移動後ポイントの様子を見ると、水中に沈んで居るコイが幾つも居るのに気付く。餌を探して動き回っているようには見えないが[居る]と言う事が重要で、[居ればそのうち反応するはず]と期待する。小さな巻き返しの中にフライを落として、周辺での反応をキョロキョロ探していると、上流側の茂みの前で反応が出た。[居た〜]とそのポイントにキャスト。手前の流れでドラッグが掛かる前に頭が現れヒット。4尾のヒットで2尾に逃げられ効率は悪いが何とか2尾取り込めた。その後、ポイントではポツポツ反応が出始め、対岸前で2尾を連続ヒット。目の前の反応が途切れたとき下流の倒竹横に[虎の穴]から出てきたコイの動きが見えた。水面に頭も出たので急いでその前に落とすと直ぐにヒット。これを取り込んだ後、同じポイントで次がヒット。しかし一気に下流の倒竹の中に逃げ込みブレイク。元の目の前に狙いを戻すと、反応が出る。対岸ギリギリで反応しながら下流から移動してくる姿を見つけるとその上流に落としてやって来るのを待つ。コイはすぐにフライに反応してくれる。また、護岸の小さな窪みの中でもポツポツ反応が出て、その横に落とすと確実に見つけて喰い付いてくれる。2時間で合計7尾釣り上げた所で回遊が無くなってしまう。下流の[虎の穴]の様子を見たが全く姿が見えない。少しずつ下流に移動しながら様子を見ていると、対岸から数本が等間隔に倒れかかっている倒竹の間で反応が出た。また、下流から廻ってくるのもいて反応が途切れなく出る。そしてやっとその1尾がヒット。しかしコイは倒竹の裏を回り込んで下流に逃げたので、倒竹にティペットが絡んでしまう。無理に引くと切れるので、ラインを出してティペットが倒竹に掛からないようにして、倒竹を持ち上げて外し8尾目。その後、最下流部のワンドの奥に向かって少し遠目からキャスト。下流の倒竹の中から出て来るのを期待しながら、強い向かい風の中、下流に向かって遠投する。フライが倒竹ギリギリまで流れて行ったとき、倒竹にすぐ前を回ってくるのが見え[そのまま、そのまま来いよ〜]とフライの所に来るのを期待して待つ。そしてコイは期待通りにフライを見つけ頭を水面から出して喰い付く。大きくロッドを煽るとヒット。9尾目をリリース後[もういないだろうな〜]と思いながらも[でも、また来るかも]と微かな期待でキャストする。ほんの数分経ったところで、フライの下流の倒竹の中で波紋が広がった。[あそこで出たなら次はフライだ]と信じて下流から廻ってくるのを待つと、すぐに頭が出た。予想通りの筋で予想通りの反応は本当に気分がいい。しかもこの獲物、本日の最大で74cm。7尾目も70cm在ったから今日は70オーバーが2尾。時間は3時になったところでまだまだたっぷり残っている。しかし風が強く本流は期待できない。そこで同じ流れの二子橋下流に行ってみる。流れ込みは波がほとんど無く期待できたが、反応が全く出ない。必ず反応があると期待していたのに出ないと言うことは、直前に人が近付いたのかも知れない。下流の様子を見ていると、波立つ水面に時折反応が出る。それに向かって流れ込みにラインを載せて流したつもりでいても、下流からの風で流れに載って流れては行かず、途中から横に流されてしまう。長距離を流すことができないので、近くに反応が出るのを待ってショートレンジで勝負する。作戦が成功して喰い付かせることができたが、もう少しでネットインと言うところで外れてしまう。次のヒットは一走りが落ち着いたところで外れる。やっと3尾目で取り込む事ができて合計11尾。その後、本流の様子を見に行ったが、対岸から斜めに吹く強い風で水面は激しく波立ち、キャストも思うようにいかない。しかも沖に向かってキャストしたラインはこちらの岸に吹き戻されてしまい流れていかない。本流を諦め、最初のポイントに戻ったが、傾いた日差しが対岸を照らし、それが水面で反射していて水中が全く見えない。居て見えないのか居ないから見えないのかが皆目判断できずモチベーションは最悪。反応もないので時間は早いが撤収。二子で[つ抜け]は3年ぶりの快挙。このまま復活するのだろうか? |