最初は渋かったが、終わってみればなんとか5尾
(2014/5/18)
5月18日、前日にやっと15,000尾に到達したので昼過ぎにのんびり出掛ける準備。カミサンは「この前新しくオープンした[二子玉川公園]を観たいので、後で兵庫橋の所で合流する」と約束をして家を出る。
いつもの兵庫橋に着いてみると、ルアーマンが一人お気に入りの場所の前でキャストしている。
何を釣っているのか判らないが一番の狙い目ポイントに勢いよくルアーを投げ込んでいる。それを横目に見ながらタックルの準備をし、目の前の様子を見る。流れの透明度は良く、浅場には茂り始めているアオミドロが良く見える。しかしコイの姿は何処もなくちょっと不安になる。
タックルの準備が終わり流れに入ろうとしたとき、ルアーマンが切り上げて下って来たので、話を聞くとライギョ狙いと言うこと。「釣れた?」「65cmが1尾」と情報をもらう。
流れにコイの姿が見えないので[虎の穴]の中を覗き込む。しかしそこにもコイの姿が見えない。
ルアーマンがキャストしていたお気に入り前に行ってみるが、やはりコイの姿は見えない。ルアーが頻繁に投げ込まれていたのでコイは警戒して移動したのだろう。[静にしてしばらく待てば、その内戻って来るだろう]と様子を見ていると、底に沈んでライギョがフラフラ回って来た。
しかしコイは姿を現さない。目の前に見えるのはフナが底を数尾の群れで移動していく姿だけ。そんな中にやっとチラホラコイの姿が混ざり始め、対岸の窪みのすぐ上流の岸辺から垂れ下がっている野バラバラの根元に時折頭が出始める。しかし下流への移動が見られない。仕方なく茂みのすき間を狙ってキャスト。うまく茂みのギリギリに落とすことはできるのに近くに居るはずのコイは全く反応してくれない。
やっと下流側に頭が出たので、その前方に落としてみるが、フライの下を無反応で通過して行く。しばらくすると水面に反応するのが現れたので、進路の前に落として待っていると、直前で水面に頭が現れあと少しと言うところで「餌じゃないよ〜」と潜ってしまう。また、水面に頻繁に反応するのがいるがこれは口の痛んだやつで、フライに向かって来て喰い付こうとするがフライが口に入っていかない。
そんな見切りの反応しか現れないのをイライラしながら眺めているとき、突然フライが水中に消えた。反射的にロッドを立てるとコイの動きが手元に伝わってくる。しかし動きが直線的で引きが強いことから[多分スレ掛かり]と判断し、やり取りが慎重になる。取りあえず掛かり位置を確認するまでは無理は禁物。
やっと水面にその姿が見えたとき、胸鰭の根元にフライを確認できたので安心して取り込みに入る。
もし、前日を9尾で終了していると、この厳しい中でカミサンを待たせたままひたすらコイの回遊を待つことになるだろうし、やっと釣れたのがスレ掛かりとくるとなんと言っていいのか。やはり釣れるときに釣っておいて良かったと納得する。
時間は2時を過ぎ、そろそろカミサンから連絡が入る頃だと思っているところに電話が掛かる。「二子玉川公園を出たところでこれからそちらに向かう」とのこと。しかしコイの回遊が見られず、せっかく来たのに釣れたところを見せられるかどうか心配になる。回遊は相変わらず見られず、下流の倒竹の中から廻ってくるはずの姿もない。
[もうくる頃?]と兵庫橋の方を見ると、橋の上でカミサンが手を振っている。「今日は厳しいよ」というとカミサンは「久しぶりだから兵庫島の周りを見てくるね」と言って茂みの向こうに消える。
ポイントに戻って見ると、しばらく離れていたのが良かったのかコイの姿が多くなっている気がした。水面下に見えるコイに向かって[喰い付け!]とキャストしている時、対岸沿いに水面に反応しながらやって来るのが見えた。[やっと来た!]と喜んでその前方にフライを落とすとすぐに喰い付いてきた。
会心のヒットだ。元気のいい引きに納得しながらやりとりに入る。カミサンに電話して「釣れたからすぐ来て」と言おうかどうか考えながら[電話しても間に合わないか]とそのまま取り込む。
ネットに入れて岸に向かうと茂みの中からカミサンが現れた。「あそこで掛かった時からずっと見てた」という。「声を掛けてくれたら撮影してもらったのに」と言いながら記録撮影。これをリリース後、同じポイントに戻り回遊を待っていると、同じ様に元気な反応が出てヒット。やり取りの途中でカミサンにカメラを渡して撮影してもらう。
次を狙ってポイントに戻ると水面に浮いてうろついているのが1尾見えた。その進路にフライを落とすと反対側から別のやつが一気に喰い付いてきた。着水から僅か数秒での釣果。ここでカミサンは帰って行く。
しばらく経ってから5尾目が釣れたが、回遊は完全にストップしてしまう。下流の倒竹周りにもコイの姿は見えず、ここを切り上げて下流に移動。
しかし二子橋下のポイントには前回と同じフライマンが2名、下流側でキャストしているので、流れ込みからキャスト。2尾フッキングしたが1尾はブレイクでもう1尾は途中で外れてしまう。
ここを切りあげ中州を横切って本流へ向かうが、途中背丈以上に伸びて種を枝一杯に付けているカラシナをかき分けて進むことになった。
本流の二子橋下から様子を見るとすぐ目の前で反応が出た。慌ててその反応に向かってキャストしたが沈黙。流したサーチに幾つも元気な反応が出たが、反応はサーチと一緒に下流に行ってしまい、フライが届かない。左岸をゆっくり下りながら、出て来る反応に向かって、キャストしたり送り込んでみたが、フライが反応した所に到着すると、反応は消えている。結局兵庫橋上で釣れた5尾に終わってしまう。
これでトータルは15,010尾。さあ、頑張らなきゃ。 |