あれほど反応が良かったのに、今日は全く喰い気が無い
(2014/5/24)
5月24日、前回、調子のムラはあったが15,000尾を達成した浅川一番橋下流にまたしても出漁。ポイントに着いて下流を眺めると、前回重機で補修されたばかりの[上田用水取り入れ土手]が半分ほど崩れていて目の前の水位が少し下がっている。土手が半分ほどは残っているので、補修前ほどではないが、上流の[東豊田用水]の水門前に回遊してくるにはちょっと浅いのでコイの姿は見えない。
その向こう側の本流筋を眺めると、中州が前回より水面に出ていて、流れもちょっと浅くなり、流れに見えていた黒い影はほとんど見られない。目の前の足元にも回遊する姿が見えないので、取りあえず流れ込みから様子を見る事にする。
用水前を横切って中州の向こう側に行き、水中を眺めるが、前回のような水面の動きが見られない。流れは浅くなり、膝下程度。対岸側が深そうなので、そちらの様子を見ると、微かに反応が出た。
しかし反応は、サーチと一緒に下流へ移動してしまいそれを追い掛ける形になったフライへはなにも反応してくれない。
左岸側は流れが緩く、ブロック前での反応はなにも出ない。
少しずつ下流に下りながら反応を探すが、水面は静かなまま。中間点くらいまで来た時、やっとブロック沿いに反応が出た。上流に向かっているようなので、その移動先にフライを落として待つとやっと反応してくれて1尾目がヒット。開始から45分後。
しかし後が続かない。下流に見えるはずの反応が全く出ない。流れは崩れた用水土手に向かって、左岸から少し離れるように流れていて、前々回の最後に良かった土手内側の巻き返しは、ブロック前が深くて行けず流れの中央からは流れて行かないので難しい。
そんな様子を眺めながら、目の前のブロック帯をに向かってキャストしていると、黒い影が水面に反応しながら下流から回って来た。移動先にフライを落として待つと素直に口が水面に現れヒット。ロッドを立てるとコイは対岸のブロック帯に向かって走る。最近、このブロック帯に入り込まれたことがないのでそれ程気にしないで動きを牽制していると、水面に微かに頭の出ているブロックの向こう側まで行きそのまま一気に下流に走る。[ヤバイ、あのブロックの向こう側を…]と思ったときにはもう遅い。ラインはブロックに引っ掛かったままどんどん出て行く。無理に止めようとするとブレイクするので、引き出されるままにラインを出す。動きが一息ついたところで、ブロック前に行って引っ掛かったラインを外そうとしたが、ブロック前は深くてブロックに届かない。
どうすれば外せるかしばらく考えたが、浅くなる上流まで行って対岸に渡り、戻って来て取り込むしか考えられない。ラインを出しながら、時折コイの反応を確認して30m程上流に行き[そろそろかな?]とギリギリの深さのところからブロック帯に登り、斜面とブロックの間を下流に向かって進む。途中のブロックに引っ掛かったラインを外しながら何とかコイの前に到着。運良くコイは逃げ回ることなく同じ場所で大人しくしていてくれたので難無くネットイン。久しぶりに斜面上の遊歩道で撮影する。
目の前のブロック帯の中には時折回遊してくるが底近くに居て水面には無反応。しかも回遊する姿がどんどん少なくなっていく。
そんな時、ブロックの向こう側の流れで元気な反応が出た。フライの落とし位置も決まって素直に口の中に入ったのに、合わせは微かな抵抗だけで外れてしまう。[折れたかな?]とフライを確認すると見事の曲がっていた。後の斜面を叩いたのだろう。ここから釣るのは久しぶりなのを思い出した。
しかしその後、周辺に反応なほとんどで出なくなり斜面の上から眺めても姿が見えないので、ここを切りあげ移動を決める。
次のポイントは久しぶりの平山橋周辺。いつも通り橋の上流側から始める。3時を過ぎているのに釣果はまだ2尾。[東豊田用水]でのまとまった釣果を期待しながら平山橋の下でなんとか1尾追加する。反応は良かったが1尾を外してから止まってしまう。
次は用水路。しかし水門前にコイの姿は無い。そのまま上流のブロック帯に行くと、ブロック前にコイの姿は見えたが、水面に全く興味を示さない。[水面で反応してくれなくてもブロックの向こう側に沈めれば…]と期待しながらインディケーターを付けてキャスト。しかし全く当たりが出ない。水中を泳いでいればティペットに触りインディケータが動くはずなのにそれも無い。[居ないのかな?]と心配になるが[絶対に居るはず]と粘る。しかし1時間粘ってみたがそれらしい当たりが出ない。
微かな当たりが数回出た後でやっと1尾を釣り上げる事ができたが、後が続かない。
[やはり居ないのか]と諦めながら[こっちで出なかったら本流に戻ろう]と最下流の浅いところの様子を見るとインディケーターがゆっくり動く当たりが出た。その反応から[ティペットに触っているだけだから棚は浅い]推測して、いつもの半分の棚に変える。それが大正解でそれから1時間ちょっとで7尾を連続ヒット。ほんの数メートルしか離れていないのにどうしてこんなに反応が違うのか理解できないが、入れ食いになったことは事実。合計が10尾になり、反応もなくなり、暗くなり始めたのでここを切り上げてすぐ後を流れている本流を覗く。
平山橋真下の浅い巻き返しに幾つも集まっていて、水面に反応しているのを見つける。そんなのを見つけたら薄暗くなり始めているのも気にしないでキャストしてしまう釣り人の浅ましさ。なかなかフライに反応してくれないのでよけいに熱くなり粘ってしまう。なんとか11尾目を釣り上げたところで日没終了。
短時間だが連続ヒットがあり満足な1日だった。 |