ティペットの予備を忘れてヒヤヒヤ、ハラハラ
(2014/5/31)
5月31日、前回、一番橋下の反応が良くなかったので今回も平山橋周辺に出漁。いつもの様に橋の上流から始める。上流部の流れにはコイは居るが流れが速くてなかなか水面に反応してくれないので、今回は橋のすぐ上から様子を見る。反応は橋の真下辺りの巻き返し横に出たので、そこに向かってフライを送り込もうとしたとき、ウェストポーチの前のチャックが開いていて、中にあるはずのティペットの糸巻きが見えない。[どこで落としたのか?]と考えた、思い出したのは、前日[明日のために]と切れたティペットを結び直したこと。日頃やらないことをやってそのままティペットをしまい忘れたのだ。ベストのポケットやウェストポーチのあちこちを探したがどこにも予備はない。と言う事は結ばれているティペットだけで今日一日釣る事になる。一度でも対岸に引っ掛けるとそれでおしまいになるから覚悟して釣り開始。
目の前に見えていた反応はサーチと一緒に下流に移動してしまい、目の前での反応は消えてしまう。流れから左岸に上がり、橋の下の巻き返しの様子を見ていると、巻き返しの先端で反応が出た。その手前にフライを落として送り込んで見るとすぐに飛びついて来た。しかし合わせが少し早かったのか、最初の一走りで外れてしまう。反応は遙か下流に見えるだけなので、その反応を追い掛けるか、横の[東豊田用水]の水路に行くか悩み用水の様子を見に行く。
橋の上流から用水路を覗き込むと、ほとんど流れていないように見えるし、水位も少し下がっている様に思える。[上流の取り入れ口辺りに何か変化があるのかな?]などと考えながら、下流に向かう。
橋の下のさしかかったとき、水面に浮いているコイを見つける。[何でこんな所に居るの?]と注意深く覗き込んで見ると、橋の真下の暗いところに幾つも浮いているのが見えた。しかしその全ては全く動かず流れに定位しているだけ。脅さないようにその上流にサーチして見たが、全く変化無し。[なんだ喰い気ナシか]とガッカリしながら横を通り過ぎると、最後尾のコイがが驚いて反転し、それに反応して全員が一緒に驚いて上流に向かって逃げていく。
波立った水面を後に目的の水門前に行ってみるが、こちらには全く姿がなぬ。オーバーフローもいつもほどの勢いが無くほんの僅か流れ出しているだけ。
狙いの水門前に姿が見えないので平山橋をくぐり上流に向かうと、最初に覗いた地点よりも上流には幾つも水面に浮いて回遊する姿が見える。しかし、それを狙ってその上流側にキャストしても、手前のラインがコイを脅してしまうので、コイの姿を横目に見ながら水辺から離れて上流へ向かい、いつもの場所から流れに降りる。
浅場に居たコイ達は少しずつブロックの向こう側に消え、それを眺めながら取りあえずいつものポイントにフライを落として見るが全く反応が出ない。水面への反応が無いのですぐにインディケーターを付けてフライを交換。前回反応の良かった下流部にキャスト。いつもは対岸ギリギリに落とすのだが引っ掛けるのが心配で少し離れた場所に落としたためか、なかなか当たりが出ない。注意深く岸際にキャストして当たりを待つと、やっと待望の1尾目がヒット。しかし反応はこの1尾で反応は止まってしまう。
[どうして?数は入っているはずなのに]と思いながら[それじゃこちらは?]と上流側の深場にポイントを変えてみるとすぐに当たりが出てヒット。ブロック際を逃げ回るコイが時々ブロックを擦っていくのでヒヤヒヤしながら誘導し、何とか手前に引き出してネットイン。次もすぐに当たりが出たがこの1尾で反応は止まる。もう一度下流の浅場を狙って1尾追加したが、それで反応は止まってしまう。
下流に向かいながらティペットをチェックすると、先端から20cm位の所が微かに傷付いている。切れば短くなるので[たぶん大丈夫]とそのままにする。
すぐ横を流れている本流を覗き込むと橋の上の緩い流れに幾つも浮いているのが見えた。足場の高い左岸から流れにキャストしてみるが、フライの手前でUターンしたり、全く無視して下を通り過ぎるだけで、キャストを繰り返すうちに目の前にいたのが全て消えてしまう。下流の橋の下で水辺に降り、最初の1尾を取り逃がしたポイントで再度狙う。反応はすぐに出て左から元気に喰い付いてきたが合わせと同時にブレイク。あの傷のところだった。
橋周辺での反応が止まったので床固下に移動。元気な反応が出るポイントで期待してフライを送り込むが、直前で見切って行くのばかりで釣果が伸びない。遠くを狙って流しているとすぐ目の前で反応するし、急いでラインを手繰ると元の場所の向こうで反応が出る。それを幾度も繰り返しながら2時間掛かってやっと2尾。しかし最後は反応もなくなってしまう。
次をどこにするか悩みながら[橋の下は反応がいいから]と考え、右岸側から様子を見る事にする。
しかし、右岸に行ってみると意外に途中の流れが邪魔で左岸前を狙うことができない。再び左岸に渡り、巻き返しと流芯の境目を重点的に攻める。ティペットもブレイクの後は傷付くこともなく、このまま何も無ければ最後まで持ちそうな感じだった。
左岸の橋の下から下流の巻き返しの横を狙い、ポツポツ出る反応に向かってフライを送り込む。しかし、コイの移動は素早く、フライの延長上で出たと思うとすぐに横に移動して、流真の反対側へ行ってしまう。しかししばらくすると元の左岸前に戻って来るので、そのタイミングを狙ってフライを流し何とか2尾をゲット。橋周辺での反応は消えたが、その下流のオーバーフローからの流れとの合流点から、上流に向かいながら反応しているのが、岸際に見えた。
それに向かってフライを送り込み終了直前に1尾追加で合計10尾。予備のティペット無しで10尾釣れたのはラッキーだった。 |