速い流れに入り込まれ80mも追い掛けてしまう(2014/7/5)
7月5日、前夜からの雨の影響を少し気にしながら浅川へ出漁する。到着時には小雨はほぼ止んだが、取りあえずカッパを着込んだままタックルを準備して河原に降りる。
いつもの平山橋をくぐって上流側の河原に立つと、橋の下左岸に見えるはずの巻き返しが見当たらず、流れは一面に波立っている。
[やはり水位は高くなってるか]とガッカリしながら水温を計ると19度しかない。前夜からの冷え込みの影響だろう。狙って居たポイントが消えていたので左岸への渡渉場所を探す。下流の床固まで行けば浅い場所があるのだが、取りあえず途中に浅い場所がないか、平山橋下から様子を見る。すると橋のすぐ下流側が意外に浅い。[水位が上がっているはずなのにここは浅い。ひょっとして上流の底の具合が変わって速く流れている様に見えるだけなのかな?水位が下がるとどうなるのだろう]と考えながら渡渉。
本流の不安を気にしながらいつもの[東豊田用水]水門前の様子を見に行くと、コンクリートの護岸の横に土砂が山のように盛り上がり、近くに重機のキャタピラーの跡があるから、浅くなり始めていた用水路の底の土砂をさらったのだろう。その土砂の山の向こう側の水路には、久しぶりにコイの姿が見える。
コイはそれ程動き回る気配はなく静に定位している感じ。その内1尾がサーチに反応すると、全員が動き出す。ざわめく集団の上流にフライを落とすとすぐに下流から飛びついて来て1尾目をゲット。しかしこの1尾が逃げ回っている間に残りは全て上流に消える。記録撮影後リリースした直後に対岸の上部から声が掛かる。
上からいつも眺めているのだろう。「コイはみんな流されたの?」と本流を指差しながら自転車に乗ったおじさんか聞いてくる。「コイはみんなあっちに行ってるよ」と上流を指差して答える。
姿が消えてしまったので久しぶりに上流のブロック帯へ向かう。しかしコンクリート護岸の切れ目の斜面の幅が狭く、茂みをかき分けて進むのにちょっと不安があったので、流れに入って上流に向かう。途中、目の前に幾つか回遊していたが、こちらの気配を感じて全てブロックの向こう側に消える。
いつもの位置からブロック帯の中の様子を見ると、水面に幾つか黒い影が見え反応もするので、期待してキャストを開始したが、ヒットする前に反応は消えてしまう。[こうなったら沈めるしかない]とインディケーターを付けていつもの狙い場所に落とす。しかし当たりが出ない。水中で動いている姿はチラホラ見えるのに全く反応してくれない。
落とし場所を少しずつ下流に移動しながらキャストを続けるが、コイがティペットに触るのかインディケーターが微かに動く当たり以外にはなにも出ない。どこに居るのかキョロキョロしていると、下流のブロックの端から流れに出てきたらしいのが水面に反応し始める。下流に行ったり戻って来たり元気に反応するので、急いでフライを水面用に取り替えてその前方に落としてみる。するとすぐに飛びついて来てやっと1尾ゲット。しかしここでの反応がそれ以後なくなったのでここを切り上げて本流に戻る。
橋から床固までにコイの反応はなく、床固下で反応が無ければ一番橋下に行くつもりで床固右の細流へ行く。水面に一度反応したので居ることは判ったが後が続かないので左の床固下に行く。
床固下の巻き返しは少し速い程度でそれ程いつもと変わらない。様子を見ていると巻き返しの中心から手前の岸際で元気な反応が出た。横からキャストしてもすぐにドラッグが掛かり、フライが流れて行かないので、下流側に移動して巻き返しの中心をねらってフライを落とすと、頭が現れてヒット。
しかしひとしきり床固下のプールを逃げ回った後、速い流れの乗って下流へ走る。流れ一面に敷かれたブロックの上を下流に走る。しかしブロックには30cmほどのとっ起があり、リーダーやティペットがそれに引っ掛かって素直に下流に流れて行かない。
それをいなしながら何とか下流の緩い流れまで追い掛けてネットイン。再び床固下のの取ったが、次を合わせ切れし、その次は下流に走る途中でブロックに触って外れ、その次も合わせ切れで取り逃がす。
反応が消えてしまったので下のプールに行ってみたが反応ナシ。床固右の細流に戻ると先程の奴がやっと反応し始めた。しかし下流の浅場に行ったり、上流の斜面を登ろうとしたり落ち着きがない。それでも時折水面に反応するので、しつこく追い掛けてやっとヒット。
床固下での反応が期待出来ないので、少し遅くなったが一番橋下に移動。しかしこちらは用水取り入れ土手が崩れて水位が低く用水出口付近は反応が無い。下流の崩れた土手周りの様子も見たが反応が出ない。
下流の[浅川北第五排水出口]での釣果を期待して急いでそちらの行って見たが、ここは流れの透明度が良く水位も下がっていて全く反応が出ない。
すぐに切り上げて本流に行くが、途中の前回反応の在った水路も、その下流も浅くなっていてコイの姿は見られない。横の本流も反応の在った場所に水はなく、その先はなにも反応が出ない。
最初のポイントに戻ると暗くなってしまいそうなので、最後の望みを掛けて前回の最後のポイントに行って見る。ここも水位は下がっていたが元々少し深さのある場所なので、居るかもしれないと期待し、流れ込みからサーチしておいて流れの途中で反応を待つと、流れの中央で反応が出た。
[居た〜]と喜んでキャストしたが、キャストと同時に潜ってしまう。[あ〜、やった〜]とガッカリしていると、対岸ギリギリで別の奴が反応。急いでその上流に落とすと、一息ついてから飛びついて来た。
急に下がった水温と、増水の影響が残り反応が鈍い中、あちこち動いてやっと5尾。厳しかった。
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