雨が降り始めると反応がぴたりと止まり…(2015/4/25)
4月25日、平山橋の橋桁補強工事で釣り場が一つつぶれているので、上流の長沼橋の様子を見に行く。
　長沼床固の上流のプールは、長沼橋の直下から流れ込みが始まるが最初は細くて速い流れでコイの姿は見えない。その速い流れの流芯にサーチして［どこで反応するかな？］と期待しながらタックルの準備。
　準備が終わって下流を眺めると右岸寄りの波の低いところで水面が波立った。［あそこか、少し遠いな〜］と思いながら一歩踏み出したとき、目の前のコンクリートの間に黒い影が動いた。
　コイまでの距離はちょうどロッド一本分。フライをそのまま水面に垂らすとコイの目の前。しかし流れは渦を巻いていて、落としたフライはコンクリートの影に入ってしまう。コイはその流れに逆らうように逆回りでフライに向かってくる。フライが隠れ、コイの頭も隠れてしまったのでどうするか考えながら［ちょうど食いついた頃だろう］とロッドを立ててみる。
　持ち上げたロッドが途中で止まり手元に重量感が伝わると同時に水面に飛沫が上がる。コイは一気に流れに入り込み下流に走る。速い流れでどこまで走るのかわからないほど勢いよく走る。20ヤードほど走ったところで一息つくが、手前の速い流れでなかなか手前に寄ってこない。しばらく辛抱し［そろそろかな？］と流れに降りて取り込みに入り、上流側に誘導して落ち着いたところを見計らって水面に頭を出しながら寄せ、ネットを差し出して掬う。
　思わぬところでの獲物に気分良く下流の反応を探すが、先ほど見えていた反応がどこにも見えない。ゆっくり下流に向かいながら反応を探し、やっと元気な反応を見つけ２尾目をゲット。しかし反応はストップ。
　次のポイントは床固下右側の流れ出し。右岸沿いの速い流れの巻き返しを期待したが反応なし。下流にも反応が見えないので一気に下流の水門前に移動。
　しかし期待した水門前には子供が一人遊んでいてコイの姿はなし。その下流のプールには竿が２本たっていて先行者。ここを諦め下流へ移動。
　下流の一番橋に向かう前に途中の平山橋の工事現場によって工事期間を確認すると平成27年5月31日までとなっているので6月には釣りができるだろう。それまでの辛抱だが、終わった後いったいどんな状態に戻してくれるのだろうか。メリハリのない平らな流れになるのが一番問題なのだが…。
　工事期間の確認ができたので途中のポイントを無視して一番橋下へ行き、いつものところから眺める。釣り人の影はなく独り占め状態。しかし空模様が少し怪しくなってきてポツポツ降り始める。しかしカッパを着るほどでもないのでそのまま釣り続ける。
　東豊田用水からの流れが本流と合流するところのブロック前にいくつも頭が出ているのを見つける。静かに斜面を降りて様子を見ると、手前のブロックの間にも回遊してきている。先にそいつらに向かってキャストしたが、狭いブロックの間をうろうろ移動するのでフライを落とした位置に廻ってこない。幾度もキャストしているうちにコイの姿が消えてしまう。先に見つけたポイントには、下流から次々に廻ってくるらしくいくつも水面に頭を出している。その移動先を予想してブロック越しにキャスト。
　狙い通りに食いついてくれて３尾目を取り込む。用水出口付近のコイはこの１尾の取り込みですべて消えてしまったので、左岸を下流に向かって移動。
　前回と同じように流れの速い上流部にコイの姿は少なく、中流部まで来てやっと反応が確認できるようになってきた。しかしキャストエリアに向かってきているやつがもう少しでというところで向きを変え本流側に移動してしまう。ブロック帯の中を移動しているのをキョロキョロ探しながら少しずつ下流に移動。反応はポツポツあるがフライには反応してくれない。やっとフライに気づいてその気になって近づいてくるのもいるが、フライの直前で潜るかターンしてしまう。中には流れているパンにも同じ反応を示すので釣り人が多くコイが警戒しているのだろう。そんな中何とか２尾を追加したが後が続かない。
　その頃から雨が濡れるのが気になる程度に降ってきたのでベストの背中に入れてあるカッパを着込む。
　その直後から風も少し強くなり水面が波立ち始めると反応がパタリと止まってしまう。全く反応のない水面を眺める事約１時間。やっと雨が止み風も収まってくると目の前で反応が出始めた。
　ブロックの向こう側、上流から浮きながら移動してくるのが見えたのでその移動先にフライを落として待つと素直に食いついてくれた。少し大きめで強めの引きを何とかいなし、もう少しで取り込めるところまで来たのに、急に回転して外れてしまう。その後粘って何とか１尾追加したが反応もなくなり移動。
　下流の排水と本流との合流点に行き流れの巻き返しで１尾追加。しかし１尾でコイは移動してしまう。
　そのまま下流に下り前回様子を見ていなかったところまで下ってみたが、どこまで行っても浅くて速い流れでコイが落ち着いて休める場所が見つからない。それ以上下流に行っても期待できそうにないので上流に戻る。戻りながら［このまま東豊田用水のところまで右岸の様子を見ようかな？］考えているとき、先に釣り上げたポイントの横に来た。［ひょっとして戻っているかな？］排水側から様子を見ると反応が出た。何とか８尾目を釣り上げることができたが反応は完全にストップ。上流に向かいながらポイントを探し［ひょっとして］と思われる狭い岸際のポイントを攻めてみるが、反応は単発でキャストしたフライへの反応はない。
　 途中で粘りすぎたため上流の東豊田用水にたどり着く前に辺りが薄暗くなり始めた。［今日は８尾。しかし見切りが多いな〜。フライを何とかしなくっちゃ］などと考えながら日没終了。明日は選挙に行くから出漁はなし。少し軟弱になったかな？