フライで鯉を釣る
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ラインのループ
ブレイテッドのテーパーリーダーは私のコイ釣りには欠かせない物です。勿論マス釣りにを使っています。しかし高価なんですね。一本1,600円で一度に2−3本まとめて買うから数千円にもなってしまう。そこで何とか手軽に自作できないかと考えていました。コイ釣り仲間から[8の字フック]を教えてもらった時、ループ作り以外にも使えそうだという予感がありました。
バッキング用のブレイテッドラインを半分だけダブルにすれば簡単にテーパーリーダーが出来るのでは?と考え早速試作してみた。その週末に早速試し釣りで振ってみた。思った通り半分だけでもダブルになっていればテーパーの効果は十分ありちゃんとターンオーバーしてくれるのです。「しめ、しめ」と気分を良くして釣り始めたがこれが見事に失敗。バッキングラインはフローティングタイプではなかったのです。そう、流したラインのリーダーのところでラインが沈みしばらくするとティペットを水中に引きずり込んでしまう。フライの位置確認のためちょっとラインを引いてもフライが動いた様子がない。当然ですね、沈んでいるティペットに水中に引き込まれているのですから。しかも浅場では底のゴミに引っかかる。「あ〜、だめだったか」と半分諦め掛けていたとき自宅に転がっていた昔買ったラインが目に入った。[KEN craft]の[Floating Blaited Shooting Runninngu Line]。ランニングラインとして使えるかな?と買った物だったがラインに伸びがあり合わせの瞬間のタイミングが合わないのでそのままになっていた物。[フローティングだから浮くかな?]と様子を見ると外側は色は明るい黄緑色のブレイテッドだが芯にはモノコアが入っている。そのモノコアを引き抜いて外側だけをコップに水を入れて浸けてみると浮いている。早速テーパーリーダーに仕上げてまた試し釣り。快調でしたね。ちょっと色が派手だけれど全く問題なし。あれからベストには予備も入っているがまだ同じ物を使い続けている。テーパーリーダの作り方です。ティムコさんごめんなさい。
1.リーダーの長さの1.5倍のラインを用意する
ループ-1リーダーを希望仕上がり寸法の半分の長さで2回折り返しループ分6cmを追加してカットする。切り口から内側のモノコアラインを引き抜く。もう一度折り返して最初の折り返し部分に折り目を付けてメモにする。私の仕上がり寸法は120cmです。
2.折り返しから2cmのところにラインを引き込む
ループ-2折り目から約10cmの所からラインの編み目の内側に[8の字フック]を差し込み折り目から2cmの所から出す。先端のカギにダブり分のラインを引っ掛け中に引き込み入口から引き出す。この時折り目の部分に大まかなループ分を残しておく。
3.同じ操作を残り5cmまで繰り返す
ループ-3次にラインの出ているところから10cm位*後ろからフックを差し込みラインの出口と同じ所から先端を出す。出口と同じ所から出ていることを確認し、出ているラインを引き込む。*フックを差し込んだとき、被っているラインを弛ませるて押し込むとかなりの長さを貯めることが出来るので10cmにこだわらなくてもいいですよ。
4.ループの大きさを決めて止めの作業に
ループ-4
ループの大きさを調整し、ループを押さえてラインしごきながら外と内の二本の張りを揃える。途中から出ている端(約5cm)の中央からフックを差し込み、外側ラインに入り込んでいる所からフックを出し外側ラインを引き込み全部引き出す。
ループ-55.隣り合った出入り口は密着させる
ラインが内と外に入れ替わる二つの出口が離れていると、その部分だけ2本になるので、両方の内側のラインを引っぱって出入り口を密着させる
ループ-66.端をラインの中に納めてここは終了
密着させた合わせ目がずれないように注意して長い方のラインにフックを差し込む(残っている短い端より長い位置から)。長いラインが入り込んでいるところからフックを出し、短い端を引っ掛けて引き込み外側を縮めながらラインを引きだしフックを外す。外側ラインを元に戻して端をラインの中に隠す
ループ-77.反対側にループを作る
こちらは[ラインのループ-II]と同じ。まず、先端から2cmの所からフックを差し込み4cmの所から出す。そしてその先の長いラインを引き込み数センチ分をループ状に引き出す
ループ-78.反対側のループを無くす
引き出したループの一方を引っぱって反対側に出来たループを引き込みループを無くす。
ループ-79.重なり部分を裏返す
ラインの重なり部分を裏返す。ループを押さえて反対の指で外側のラインを軽く摘んで移動すると簡単に裏返すことが出来る。
10.ループの大きさを調整し端を引き込む
ループ-7
ループを希望の大きさに調整する。次に、長いラインの出口の3cm後にフックを差し込み、端のラインに入り込んでいるところから出す。残りの端を引っ掛けラインに引き込み、外側を縮めながら先端を引き出す
ループ-711.端を隠して終了
両サイドの内側のラインを引きお互いの出入り口を密着させ(図5を参照)、縮んでいる外側ラインを元に戻して端をラインの中に隠す。これで完成。小さくまとめてベストのポケットに

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