開始直後に1尾目。7時間後に2尾目(2009/7/5)
7月5日、土曜日は所用で釣りに行けなかったので、日曜日は少し早めに出掛けていつもの兵庫橋上に。ところが流れはチョコレート色。いつもは土曜日は濁っているらしいが日曜日には回復しているのだが今日は上流を掘り返しているようだ。この流れでは反応が期待できない。こうなると最近様子のいい[F-2]へ直行。到着したF-2ポイントは風も弱く流れも穏やか。前回より少し上流から流れに入り下流に向かってフライを流す。コイの反応は多いとはいえないがポツポツ出てくる。そんな中、開始から15分ほどで30ヤード先のフライの少し離れた下流に上流を向いた口が現れる。「このまま流せばフライに向かって来るはず」と期待して待っていると予測通り水面に口が現れた。口が水面下に消えるのを待って合わせるとしっかりした重量が手元に伝わってきた。コイは右の流芯に向かって走り横を通り抜けて上流へ向かう。ゆっくりだが少しずつ手元に寄ってくる。数メートル先で一度下流に向かうがそのまま手元に寄せて1尾目を取り込む事ができ、快調なスタート。しかし12時をまわった頃から南東の風が強くなりフライが見にくくなる。しかも送り出したラインは左岸に向かって流される。コイの反応も見難くなるが無くなったわけではなく時折見える。その反応に向かって一度ラインを引き寄せてキャストし直す。しかしフライが目標地点に到着する頃には沈黙してしまう。3時間以上粘ってみたが反応は良くならない。ここを諦め下流に移動。いつもは左岸を二子橋上まで一気に下るのだが今日は右側の川崎側の流れ[F-3]を探ってみる。分岐点から新二子橋に向かって下り、右の護岸前を重点的に狙うが反応がない。新二子橋前まで来たところで右を諦め左の世田谷側に移動。中州を横切って新二子橋の上流に出る。サーチするが反応がない。そのまま中州を二子橋まで下るが右岸はBBQ等の人出が多く右岸は釣りにならない。二子橋の上流を左岸に渡渉し、二子橋の下流[F-4]の様子を見る。しかしここは右岸から若者が流れに入り込み水しぶきを上げていて、時折流れを横切って左岸までやって来る。それでも二子橋のすぐ下流は途中の流れが速いために右岸から渡ってこれないようでコイの反応が見えた。その反応に向かってキャストを繰り返していると、下流から川底を覗きながら泳いでくる人がいる。私のすぐ横まで来た「小さいのが沢山居ますね」だって。「いい加減にしろ!」と叫びたかったがうなずくだけで無視。1時間近く粘ってやっと20ヤード先でヒット。一気に流芯に走るが動きがちょっとおかしい。いつもなら頭を振って泳ぐ動きが手元に伝わってくるのだが、今回はただただ重いだけ。流芯で一息ついているようだが全く動かない。少しずつ寄ってきているようだが泳いでいる気配がない。「???」と思っているところで外れてしまう。多分腹ビレ辺りへのスレ掛かりだったのだろう。ここでは1時間くらい粘ってみたが反応がどんどん少なくなり最後には消えてしまったので下流を渡渉して右岸へ。狙いは稻垣ポイント。ポイントに立つ前に稻垣ポイントの前の流れの様子を見る。右に[F-6]への流れ込みがありその入り口前でヒットした。40ヤード先なのでゆっくりリールを撒きながら寄せていると、半分くらい寄ったところでまたしても外してしまう。そのまま右岸からいないなポイントを狙う。ポイントは小さな巻き返しで活性のいいのが1尾回遊している。その進路に合わせてフライを落とし回遊を待つ。「来た。次はフライだ!」と見ているとフライに向かって突進してくる。「やった!」と思った瞬間水しぶきを上げて潜ってしまう。見事に見切られた。こうなったらこちらも意地になる。同じポイントで回遊を待つと水面近くを回遊している姿が時折見える。その進路にフライを落として待つと、フライに向かって来るがフライの直前で水しぶき。これを5回繰り返したところで見えなくなってしまう。ここを諦め[F-6]入り口の様子を見る。ここまで1尾しか釣れていなかったが、[F-6]入り口では確実に1尾は確保できると信じていた。しかしそこでも合わせ損ないで釣果なし。時間は6時を過ぎていて[F-6]を下るか[F-7]に行くか悩んだが、日没前に二子橋下流の様子をもう一度見たかったので下流を諦め上流に戻る。二子橋下流は河原の賑わいも治まりかけていて期待できそうだった。しかし反応が薄い。時折フライに反応するが見切って行く。結局7時を過ぎて反応もなくなってしまったので切り上げる。二子橋をくぐる時橋桁下の浅いところにコイの背中が見えた。「こんな所に来ているんだ。ちょっと様子を見よう」と軽い気持ちで橋桁横にフライを落とす。見えていたコイはそのまま潜ってしまったようで反応しない。するとそのすぐ上流に背ビれが見えた。「こっちは?」とキャストし直すとフライのすぐ横に頭が現れ、一息つく間もなく飛びついてきた。7時間の間、バラしや見切られに苦労していたのに、軽い気持ちでのキャストに一発で喰い付いてきた。結局2尾しか釣れない厳しい一日だったが、最後の一尾は気持ち良かったな〜。 |