2003年5月11日。また新しい外道を釣った。
釣りたくて釣りたくて、今までどうしても釣れなかった獲物が、やっと釣れた。
ちょうど直前にコイを一尾釣っていて、少し下流でライズしているのを見つけたのでゆっくり下りながら下流へフライを流したのです。フライがポイントに到着すると同時に水飛沫をあげるライズが。コイも時々水飛沫をあげて食い付いてくるのでこんな魚だとは全く想像できませんでした。しかも上流からフライを流して掛けたので、そのままこちらに向かって来てしまいその引きを楽しむことも出来ませんでした。30mほど出たラインを手繰ることに一生懸命で、目の前数メートルのところでやっと落ち着いたのでラインを巻き取り、ネットを出して取り込み体勢に入って初めてマルタと言うことが判ったのです。「やった〜、マルタだ!やっと釣れた!」この興奮は草魚以来ですね(笑)。川原で一人ニヤニヤしてしまいました。
体長51cmの婚姻色も消えた銀ピカの魚体で、強烈な引きでグイグイと・・と言いたいところなのですが、何ともあっけなく釣れてしまったのです。下流に走ってくれたらもっと楽しめたのに、等と文句を言っちゃいけない。やっと釣れたのですから。毎年、産卵の姿を眺めながら「釣りたい!釣りたい!」と思い続けていた願いがやっと叶ったのです。
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