フライで鯉を釣る
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フライで鯉を釣る
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どうしてフライで鯉が釣れないのか
何故鯉が釣れないのか
何故釣れないかには、色々な理由がある。想定できる問題点を経験に基づいて列記したが、全てのコイが同じ行動をするわけではないので、こんな場合もあると考えてもらいたい。

  ポイントを探す コイを探す キャスティングする 流れを読む 送り出しは コイの反応 合わせる 取り込む

ポイントを探す
コイのいるポイントが判らない [川のどんな所で‥]参照
■流れの速い流芯はある程度経験を積まないと釣りにくい(流れに載せてラインを手早く送り出す必要がある)ので初心者は避けたほうが良い。
■瀬のヒラキで全体に浅く速く流れている所のコイは底餌に集中しているので水面で釣れる可能性は低い(水面で尾鰭が揺れていたりする)。
■岸で人が飛び跳ねている所では、コイは岸に近寄らないないし、居ても落ちついていないので釣りにくい。
■全体が均一な流れよりも速い/遅いのメリハリのある流れの方がいい。そんな流れの境目から遅いほうを重点的に探すこと。
川が増水して濁り流れが速い ■水が濁るとコイが餌を見つけられる可視範囲が狭くなり、水面にもなかなか反応しなくなる。出来るだけ濁りの少ない所を探す。濁りが出た後は、澄んでいても底餌が豊富になっているので水面への反応が弱いことがある。
また流れの急な所はフライを流し難いばかりでなく、コイも流れの緩い所に移動しているので出来るだけ流れの緩い所を探す。例えば、ワンドの中、下水の出口の水路、水没した岸の草の根元等。
[どうしてフライで‥]参照。
川が減水期に入り全体に浅くなった ■ポイントの水深が浅くなると、コイは深い所に移動する。深い場所がないとコイは落ちつかなくなり餌を探す時の移動速度も速くなる。落ちついて水面の餌を追うことも少なくなるので、出来るだけ水深のあるポイントの周辺を探す。
■減水するとコイの摂餌範囲は平水時より狭くなり、流芯の速度も遅くなるので流芯で流れて来る餌を待つ事も多くなる。流れの速さで釣れそうかどうかを判断する。
風が強い ■風向きによってコイの集まる場所がある。風下のゴミが集まる所を探す。特にワンドの中や小さな[エグレ]などは注意深く水面のゴミを探す。
波が高い
■波が高いとコイが水面に出てもなかなか確認できないし、コイもあまり水面に浮かなくなる。水面の餌が波によって上下するので動きの鈍いコイにとって餌を捕ることが上手く行かないのではないか。コイの集まるポイントの中で出来るだけ波のない所を探す。岸辺の波の小さい流れや橋桁の陰などを。広い水面にも障害物の下流では波が立ちにくいので注意して探すといい。
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コイを探すとき
食い気のあるコイが何処にいるか判らない ■水面のライズを探す。川原に着いたらまず水面を観察しコイのライズを探す。思ってもいない所に集まったゴミに集団で口を使っている場合がある。
■コイが大きくジャンプしているいる場合、コイがいる事は確認できるが、ジャンプしているコイに食い気は全く無いので無視していい。
■フライの大きさより少し小さく切ったパンを少し流してコイを探す。最初は広い範囲を流す。一カ所にまとまめて流すと、パンを見つけたコイはパンを食べ尽くすまでパンと一緒に下流に移動して行くので、数は出来るだけ少なくする。またパンが大きすぎると一口で吸い込めないので一つのパンに一生懸命になり、パンより小さいフライは見向きもしなくなる。小さすぎると餌と思わないのか無視する。パンが流れている間に、流れの筋を読む。流れの弱い所や風の強い時は、風向きも考慮して流を読む。流れ込みの中心にパンを投入し、全体に広がるようにすると流れの筋と餌の集まる所が判り、ポイントを広く探せるのでので良い方法です。私はこれを[サーチ]と呼んでいます。活性の高いコイを探すので、集めるんじゃないですよ!
コイが岸際から慌てて逃げた ■コイを探す時は水際からから始める。その場合は岸から少し離れるようにする。5m以上離れないとコイに見つかってしまう。水際に近寄る時は、コイを脅さないように静かに移動する。特に砂利床の場合、石のこすれる音で逃げ出す。足元から慌てて逃げたコイはその先にいるコイも脅して全ていなくなってしまうから注意深く移動すること。
■下流に向かってフライを流すのだから移動は川下に向かって。To Page Top
キャスティングする
コイが出たのでキャストしたら、手前からコイが驚いて逃げた ■広いポイントでコイを狙う時は手前から狙う。近くのコイから順番に相手にする。遠くでライズを見つけても焦らないで近くから探る。遠くを一気に狙うと、手前の水面近くで餌を探しているコイの頭の上にラインが落ちる事になり、逃げ出してしまう。逃げ出したコイの動きに驚いて狙っていたコイも警戒態勢に入って釣れなくなる。
コイがライズした所にキャストしているが、なかなか釣れない コイの餌の採り方■コイは餌を捕って潜り、次の餌を探して移動する。コイがライズした所にキャストしても「餌を捕った後にはもう餌が無い」と知っているのでフライに反応する事はまずない。水面に出たコイの進行方向を予測し、スピードも考え進路の2〜3m前方にフライを落とす(水の透明度も考慮する=濁りのある時は予測コースを外さないように気を付ける)。
■目の前に急に落ちてきた物に対しては[餌]と言う認識が弱いし、時には驚いて潜ってしまう。流れている物を見つけて食い付くのだから、コイに見えないところに落としてから流し始める。
■餌を探しているコイは平均して水紋が広がるのと同じくらいのスピードで移動している。透明度の低い流れでフライの流れる筋がコイの進路を外れると、コイにはフライが見えないので素通りする可能性が高い。コイの進路をはずさないように(速く移動しているコイに食い気はないし、ほとんど動かないコイにも食い気はないことを知っておくこと)。
■ライズしたコイをモグラ叩きのように追いかけても釣れない。近くでライズ(2-3m以内)したら、そのまま待った方が回遊してくる可能性が高い。キャストし直すより効果的です。
思った所にフライが行かない ■もっとキャスティングを練習する。
■フォルスキャストの回数は出来るだけ少なく素早くキャストする。コイを見つけてもタイミングが遅れると何処かに行ってしまうよ。
■最後にシューティングする事を覚える。ラインの必要な長さを足元に出しておいて、最後のシューティングで距離を稼ぐ。
■ピックアップの度にリールにラインを巻く必要はない。足元に不安がなければラインはリールに巻かないでそのまま下に貯めておく。流れに立ち込んだ場合はそのまま流しておけば良いのだから。
対岸の障害物にフライが掛かるのでギリギリが釣れない ■対岸ギリギリにいるコイを狙ってキャスティングする時は、対岸までの距離のラインを左手で確保しておき、それ以上でないようにすると対岸ギリギリも簡単に狙える。
■対岸に歩いていける深さなら、引っ掛かって切れたフライは後でまとめて回収する様にする。ポイントは出来るだけ荒らさない。  To Page Top
フライを流す
上手く流れに載っているはずなのに見切られる ■流れに載せて真下に流したつもりでも、ラインの送り出しが遅れるとフライは流れより遅くなってしまい、ドラッグが掛かる。また、ダウンクロスにキャストした場合、場所によって流れの速さが違うので、フライは自然には流れない事が多い。異なった速さの流れでドラッグが掛かり、フライはコイの鼻先で横に逸れて行くので見切られる。コイがスレてくると微細なドラッグでも見切ってしまう。ドラッグをいかに無くするかが一番の問題で、ラインの流れ方、流れの変化、風の強さを読む。[どんな釣り方で‥]参照。
コイとの間に速い流れがある時は 流し方■必ずドラッグが掛かるから速い流れを横切っての釣りは難しい。出来るだけドラッグの掛かり始めるのを遅くする為に、川上から斜めにダウンクロスでキャストし、手元のラインを流れの速さに合わせて送り出す(一番流れの速い位置に竿先が来るまで立ち込むと、手前の遅い流れで掛かるドラッグを避けるが出来る)。流れの速い部分のラインがフックの横を通り過ぎるまではフライは自然に流れる。それ以上流すと手前の速い流れに引かれてドラッグが掛かる。横や下流からのアップキャストだとラインが着水すると同時にフライはラインに引かれドラッグが掛かるのでコイは食い付かない。
■ドラッグの掛かりを遅くする方法としてラインのメンディングやリーチキャストするのも正解です。少しでもラインがフライの横を通過するまでの時間を稼ぐために。
■ティペットを少し長めにして空中でラインを止めて意識的に弛ませること(スラックをかける)もドラッグの掛かりを遅くする。つまり渓流での難しい流れで釣るのと同じテクニックがあれば数が伸びるでしょう。
流れが渦巻いている場合 立ち位置が違うと■全体が大きく渦巻いているポイントの流し方も基本は同じで上流から流れに載せて流す。渦を横切って直接キャストしてもすぐにドラッグが掛かるので、コイの居るところに流れて行く流れに合わせて立ち位置を変える。
■大きく渦巻いているポイントではコイのいるところと全く違った方向にキャストする事になるのだが、流れさえ読んでいれば確実にフライはコイの目の前に辿り着く。
■自分の方に向かってくる流れにキャストした場合は、弛んだラインを素早く取り込まないと合わせのタイミングが遅れる。
流れが曲がっている場合 同じコイを狙っても■横の瀬からの流れ出し等で流れが沖に向かっているが沖で曲がっている時は、その流れのままに流し、決してラインを真っ直ぐにするために引いたり直接ポイントにキャストしない。途中のラインが流れに載らないのでフライにドラッグが掛かる。また、ラインは大きくカーブしているので、合わせは途中の弛みをとるように大きくしかも素早く、上でなく横にラインの向きと反対側に合わせないと遅れる。
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ちゃんと流れているか?
水面を、フライが流れと違う方向に移動している ■フライの浮力が強すぎて水面に浮き過ぎて風に流されている。特に見易くする為に浮かせ過ぎたフライは風に流される。コイは水と一緒に流れてない物は餌と認識しない。フライ本体を出来るだけ水中に沈めて水と一緒に流れるようにする。フライの一部だけが水面に覗く位にフライの浮力を調整する。
■フライが風の影響を受けていない場合は、フライのすぐ手前のラインが速い流れに引っ張られている可能性が高い。特に流れを横切って狙ったポイントに直接キャストした時に起きるので、出来るだけ上流から流れに載せて流すようにする。
■離れて行くフライが流れに上手く載っているかどうかが一番確認しにくいので、近くを流れて行くゴミと比較したり、フライやティペットが引き波を立てていないか注意する。
フライの横をゴミが通り過ぎていく ■ラインの送り出しが遅れている。手元のラインは必要な分をリールから出しておいて、流れに合わせてスムースに送り出す。竿先は出来るだけ水面近くまで下げてガイドの抵抗を少なくする。
説明アニメ-3■ロッドを横に構え、竿先を流れと同じ速度で移動させて下流に流すと、一回の操作でかなりの長さが送り出せる。流している間に次の分のラインを引き出す。流しきったら手元に出しておいた次の分のラインを一気に出すように上流にロッドをあおる。
■浮いているラインのどこかに遅い流れがありフライの流れを遅くしている。遅い流れを避ける位置までラインを移動して(手繰って、またはメンディングして)流し直す。
竿先からのラインが斜めになっている 説明アニメ-1■ラインを自然に流すためには竿先を出来るだけ水面に近づける。竿先のラインが垂直に垂れるように余裕を持たせる。竿先から水面までのラインが斜めになっていると、その部分のラインの自重で、前方のラインを引っ張ることになり、スムースに流れない。■ラインが張っているとロッドの僅かな動きでもフライが反応してしまうはずだからラインにゆとりを持たせるように注意する。
流れが速すぎて送り出しが間に合わない 説明アニメ-2■速い流れに合わせてラインを送り出すときは、ロッドを横に構えるといい。ロッドを正面に構えていると、一回の操作で出ていくラインの量が少ないからとても忙しい。ロッドを横に構えて大きく上流に引き、流れに合わせて竿先を下流に移動させる。その間に次の流しの分のラインをリールから引き出し、手元にまとめておく。ラインを足元に流したまま送りだそうとすると水の抵抗でスムースに出ないから、次の分は手元に手繰り寄せておくこと。上流にロッドを引くときは、左手で掴んでいるラインをフリーにして素早く出してやる。To Page Top
反応したのに
フライの下をコイが見向きもしないで素通りする ■フライはちゃんとプレゼンテーションしているのにコイがフライの下を素通りするのは残念ながらそのコイには食い気がないから諦めて、他の食い気のあるコイを探す。水面に興味のあるコイは水面に近いところを回遊している。泳いでる深さで食い気が判断できるから出来るだけ水面近くを移動している影の濃いコイを狙う。
■フライがコイの好みに合わない場合もあるのでフライの大きさやパターン、色を変えてみる。
■フライにゴミが付いている。水草やゴミがフックに絡むとコイは決して食い付かない。ゴミが多く流れている時はフライのチェックをまめにする。
フライに少し反応はしたがそのまま行ってしまった ■フライにドラッグが掛かっていて餌でないと判断した。ドラッグの原因を探す。
■フライに対する興味が薄いかスレているのでフライの大きさや色を変えてみる。
■大きいフライはコイにもよく見えるので反応はいいが、スレてくると食いつくことは少なくなる。小さく仕上げたフライか色やパターンの違う物に交換する。
フライの直前まで頭を出し食い付こうとしたが慌てて逃げ ■フライにわずかだがドラッグが掛かっていて、コイが吸い込もうとしたのにフライが予定の所に来なかったから吸い込めなかった。スレてくると微妙なドラッグにも敏感になるので、ドラッグが、なぜ、どこで掛かっているか原因を探す。
■フライが気に入らなかった。フライの大きさや色を変えてみる。
■フライに対して恐怖を持っている。最近こんなコイが増えているので他の釣り人が使っていない目新しいフライに交換するのがいい。
■ティペットが頭に触って驚いた。特に手前から出てきた場合に多い。これには対応する方法は今のところ見つからない。
フライが口に入った瞬間にあわてて逃げ出した ■スレてきたコイがフライに付いているフックを嫌ったのではないだろうか。吸い込む瞬間に唇にフックが触り、その感触で焦って逃げ出したように思える。フライをマテリアルで包むと反応は変わるかもしれないが、懸かりが悪くなるのでそんなコイは諦めるしかないと思う。
■フライが口に入る瞬間に、ティペットが口に触って警戒した可能性もある。ティペットを無くするわけにいかないから諦める。
フライのすぐ側でバシャ!と跳ねる ■これはそのコイの癖で食い気は全くないから[その内釣ってやるからな]と呟いて諦める。
水面にコイの反応はないのに突然フライが消えた ■小型のコイか大型の鮒が真下からフライを吸い込んでいる場合が多い。突然フライが見えなくなるので、注意してフライを見ていないと見逃す。
■ティペットが沈んでいてそのティペットを引っ掛けて通り過ぎていく魚がいる時、フライは急に沈む。合わせるとスレで掛かることがある。
フライに横から飛び出してきたが掛からなかった ■派手な出方に圧倒されるせいか、横から水面を波立てながら飛び出して来たコイはタイミングがとりにくい。コイがフライを通り過ぎるまで待って合わせないと口に針が入ってないので針掛かりしない。特に慌てて早合わせになる傾向が強いので落ち着いてコイの動きを見る。[少し遅いかな?]と思える位待った方がいいことが多い。
■フライにドラッグが掛かり流れより遅れている場合、コイはフライの向こう側を通過することになってしまう。上手く流れに載せることが必要です。
フライを小魚がつつく ■その周辺にコイが居ない証拠。コイが近寄って来ると小魚は水面を飛び跳ねながら慌てて逃げ出すので、小魚の反応が急になくなったらドキドキしながらコイのライズを待てばいい。コイがそのまま通過すると再び小魚が集まって来る。小魚がいつまでもいる場合はコイはそこに居ないのでポイントを変える。サーチ用のパンで小魚の様子を知るのもいい方法。
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合わせたはずなのに
コイが口を開けて出てきたので合わせたが、フッキングしなかった ■合わせが速すぎた。大きな口を見て慌てたのではないか。フライがコイの口に入り見えなくなってから合わせる。フライが口に入っていないと絶対に針掛かりしない。特に正面から食いついてきたときはフライが口の中に入っていても、フライが釣り人から見えているとそのまますっぽ抜ける事がある。また、釣れない時は特に焦りが出て早合わせの傾向になるので、コイの動きを確認しながら落ちついてフライが見えなくなってから合わせるようにする。
■合わせが遅くフライを吐き出してしまった。餌釣りと違ってフライは偽物なので決して向こう合わせを期待してはいけない。口に入った瞬間に合わせないと釣れない釣りです。
■途中のラインが弛んでいて、その弛んだ部分を引き上げるのに時間が掛かりフライへの反応が遅れた。ラインの弛みは常時注意する。ロッドを少しあおってみてフライが反応するかどうか時々チェックするといい。フライに変化がないときは途中でラインが弛み過ぎている。流れが大きく変化していて弛みを覚悟している時も必要以上の弛みは避けてラインを流し、それなりに素早く合わせる。
合わせた瞬間ティペットが切れてしまった ■合わせが強すぎる。空振りした時、ラインが後ろに飛んで行くほどの強い合わせは必要ない。後ろに見物人がいた場合は危ないのでフライが 1m - 2m 動く位引けばいい。その為にラインの無駄な弛みは出来るだけなくする。弛んでいると合わせが遅れる。
■特に至近距離で狙っている時は合わせを優しくする。ラインが短いので合わせの力が直接ティペットに掛かり切れる。
■ティペットが傷ついていた。ウインドノットが出来ていた。結びが弱かった。ティペットが細すぎた。等々色々な場合が考えられるが、ティペットのチェックをまめにしていれば避けられる。特に針掛かりしたコイは水底に頭を押しつけるように抵抗する事があるのでフライの結び目が傷つく事もある。また、鰭の一番前の太い骨の内側は鋸状になっているので背鰭に絡んだときは特に注意してチェックする。しばらく釣れない時はどこでティペットが傷ついているか判らないので、定期的にチェックする癖をつける事。ティペットの太さは、コイの大きさを考え耐えられる太さにする必要があるが、ロープの様に太い必要はない。
よそ見をしていたら突然ラインを引き込んだ ■向こう合わせだが、とにかく釣れたことを喜ぶ。ラインを張った状態であればよくある事です。流れの速い所では有効な釣り方で、時々試すのも効果的ですが、掛かりが浅くなる傾向になるので取り込みは慎重に。スレの場合もあるので引きの様子から判断しバレても悔やまない。流れの弱い所での向こう合わせは、コイがフライを吸い込んでから餌ではないと判り、慌てて吐き出そうとしてフックが口の中に掛かる事がある。フライがチャンと口に掛かっていたらフライの出来が良かったのだと喜ぶ(出来の悪いフライは決して口に入らないから)。To Page Top
取り込みは
やり取りの途中でバレた ■掛かりが浅かったかヒレや鱗等にスレ掛かりしていた。掛かりが浅いのは、合わせが早過ぎたか遅過ぎた場合に多い。またフライに問題がある場合もある。ふところの狭いフックを使っていたり、マテリアルがふところの部分にはみ出しているかどちらかでフックの種類とフライの作りを変えた方がいい。[どんなフライで‥]参照
■掛かり場所によっては針が伸びたり折れる事がある。コイの下顎は皮が薄く硬い骨があるので針は深く刺さらない。その骨に針先が当たるとフックは伸びたり折れたりしてバレる。外れた場合は必ずフライをチェックする事を忘れないように。
■スレの場合、口に針掛かりした場合と引きの様子が違うので慣れてくると判るようになる。体に直接刺さった場合はなかなか外れないが、ヒレに掛かった場合はすぐに外れるので姿を見る間もなくバレてしまう。体の後方に掛かった場合は一気に走り、なかなか寄ってこない。コイを追いかけて川を下る必要も出てくる。追いかける余裕があれば何とか取り込む事も出来る。
■鱗に刺さった場合はバレた後はフライに鱗が着いている事があるので、バレた時は、必ずフライをチェックする。
■やり取りの途中でラインが弛むと外れる可能性が高い。自分の方に走って来た時は、ラインはリールに巻かないで弛みをとることに専念する。コイが落ちついてから足元のラインを巻きとればいい。
テトラなどの障害物の間に逃げ込まれた ■テトラなどに逃げ込まれたら無理矢理引きずり出そうとしてはいけない。ラインを少しゆるめてコイが向きを変えるのを待つ。足場が移動できる場合は、ラインが傷つかないように竿先を上に上げて追いかける。葦などの間に逃げ込まれたら、テトラと違い複雑に絡んでいるので待ってもまず出てこないので諦める。流れの中の岩やゴミなどに絡まれたら、コイが反対に走るまで待つか、そこまで行ってラインをはずすしかない。
なかなか手元に寄って来ない ■タックルがコイに合っていない。腰の柔らかいロッドはコイの引きに耐えられず寄せるのに時間が掛かる。コイに合ったタックルにする。[どんなタックルで‥]参照。
柔らかいロッドを楽しむのなら他の釣り人の邪魔にならない場所でご自由にどうぞ。しかし、針掛かりしたコイが逃げ廻ると周辺にいるコイは動揺し、食い気が落ちるか移動してしまうので、自分にもマイナスですよ。
■タックルの問題でなければ、大型か元気なのが掛かったのだから焦らないでやり取りする。弱ったと思っていても釣り人の気配を感じた瞬間、一気に走ることがあるのでラインがリールなどに絡まないようにラインの管理に注意する。
■コイが走り回りなかなか止まらなかったり、泳ぎの細かい振動が手元に感じられる場合はスレの可能性が高いので、焦らないでコイを追いかけるつもりでやり取りする。
取り込むまでバシャバシャ暴れさせている ■ロッドを立てたまま寄せると水面で激しく暴れ、近くにいるコイが逃げるので、取り込む直前までは水面に出さないようにする。取り込む直前に水面に浮かせて、口を水面に出せばおとなしくなる。水面で反転させると一瞬おとなしくなるので、その瞬間を狙って取り込む。取り込みは手網の中に誘導するのではなく、一息ついた瞬間に頭の方から掬い上げる。
手網が小さく取り込みに苦労する ■魚にあった大きさの手網を使う。口径が小さかったり底の浅い手網だと大物が掛かった時、掬えない。1mを越える草魚もいるのだから。[コイ以外にフライで‥]参照。
■河原が砂利や砂地の場合はそのまま岸に引きずり上げることが出来るのですが、リリースはコイがチャンと泳げる深さのところに放してください。
魚が嫌いだからペンチで掴み足で抑えて針をはずす ■時々見かけるが決してやって欲しくない。コイを足で蹴飛ばして川に返している人を見かけるがこれも止めて欲しい。コイは友達なのです。
カエシは必ずつぶす ■針のカエシをつぶしておけば飲み込まれた時でも簡単に外せる(鰓と口から指を入れて挟んで外せる)。[カエシがないからバレる!]と言うことは無い(途中でラインが緩むと外れることはあるが)。外れるものは手元まで来ない内に外れている(ほとんどスレでしょう)。カエシをつぶしておくと、ラインを切られたときにフライが外れて浮いて来て回収できる事もある。  

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